コロナの感染対策として、顧客と販売側が対面で接点を持たないようにする事が大切です。最近ではオンラインによる接客の事例が増えてきましたが、店舗や薬局などの予約に関してもオンラインで対応することがコロナ禍では重要と言えるでしょう。
例えば、薬局で調剤をもらう場合に事前に処方せんの情報を薬剤師に伝えることができれば待ち時間を極力減らすことができ、薬局内での二次感染のリスクを回避することができます。
こうしたコロナ禍の人々の活動を支えるのはスマートフォン端末を利用した各店舗・企業とのアプリ提携であり、中でもLINE公式アカウントはさまざまな取り組みを進めています。
目次
LINEで実現するオンライン予約サービス
今回は、国内アクティブユーザー数が8400万人のLINEだからこそ提供できる「コロナ禍の予約サービス事例」を紹介していきます。
これまでLINE公式アカウントを使って店舗のマーケティングを強化してきた担当者にとって耳寄りの情報が盛りだくさんです。さまざまなサービス事例から自店舗で参考にできる情報はないか探してみると良いでしょう。
待ち時間を大幅に節約!アイセイ薬局の「おくすりPASS FAST」
アイセイ薬局では、全国の当社グループ薬局店舗の調剤予約を簡単に行うことができる無料サービス「おくすり PASS FAST(パス ファスト)」LINEミニアプリ版の提供を開始しました。(アイセイ薬局「お知らせ」より)
アイセイ薬局では以前から処方せんを「撮影・送信」の簡単2ステップで薬局に調剤手続きを行う「おくすり PASS FAST」の提供を行っていましたが、2020年5月19日付けでLINEのミニアプリ版の提供を開始しています。
患者は既存のLINEアプリのホーム画面にある「サービス」から、その他欄の「おくすり FAST PASS」を選択することができ、いくつかの権限を許可することですぐに利用を開始することができます。
メニューから調剤を受けたい薬局を検索し、処方せんの写真を撮影後、受け取り希望日時を選択することが可能です。待ち時間の指定をすることができるため、薬局内で待つ時間を大幅に減らすことができる仕組みとなっています。
24時間いつでも予約ができる病院の再診予約システム
プレイネクストラボ株式会社は、福岡を拠点とするLINE株式会社の子会社・LINE Fukuoka株式会社と共働し、LINE上で完結する病院の再診予約システムを開発いたしました。このシステムの実証実験が6月10日より開始されましたのでお知らせいたします。(プレイネクストラボ株式会社プレスリリースより)
LINE公式アカウントに設置されたメニュー欄から患者情報や希望日などを入力することができ、3営業日以内に予約確定の通知が申請アカウントに届くサービスです。
従来の電話予約では「時間外のため予約ができない」や「電話が混み合っていてつながらない」、「予約のやり取りに10分もかかった」などの意見がありましたが、今回開発されたサービスにより、24時間いつでもLINE上で再診予約を行うことができるようになりました。
現段階では試験サービスのため、実際にLINE上で利用できる地域は限られていますが、コロナ禍において今後このような高いユーザビリティを実現するサービスは増加していくことでしょう。
LINE上で宿泊施設予約まで完結!「リピッテホテル マイナビトラベルEdition」
2019年5月14日に始まったこのサービスは、リピートユーザーがLINEのトーク画面でチャットボットとテキストのやり取りをするだけで簡単に宿泊予約ができるサービスです。
主な機能は「簡単予約機能」と「セグメント配信機能」となります。簡単予約機能はLINEの友だち追加をするだけで利用でき、「いつもの利用人数」や「いつものプラン」、「いつものチェックイン時間」を設定しておくことで、最短3秒で予約が完了します。
また、セグメント配信機能ではリピートユーザーから受け取った「アンケート」や「宿泊履歴」、「顧客情報」でグループ分けを行い、各リピートユーザーに最適化された情報のみを配信します。
サービス導入により、リピートユーザーのユーザビリティを向上させることで予約画面からの離脱率を減らす効果があるとされています。
今までのカルテも共有できる美容室予約の「LiME(ライム)」
美容師のカルテ管理サービスを開発した「LiME」は、、LINE公式アカウントからの予約受付を開始しました。LINEユーザーは、LiMEを導入している美容室のトーク画面で簡単に予約することができます。
このサービスの導入により、ユーザーは24時間どこにいても美容室の予約を取ることができ、また美容室は面倒な予約管理から開放されて店舗でのサービス提供に注力することができます。
予約表やユーザーのカルテ情報をスタッフ間で共有することが可能になるため、「予約の確認漏れ」や「リピートユーザーの離脱」といった店舗課題を解決できるのがメリットです。
友だち連携で「ラク×トク」に利用!アコーディア・ゴルフ公式LINE
株式会社アコーディア・ゴルフ(所在地:東京都品川区、代表取締役会長兼社長CEO:田代 祐子)は、当社が運営するゴルフ場・練習場を利用されるお客さまへのサービス向上のため、公式LINE(ライン)アカウントでの情報配信サービスを開始いたしました。(株式会社アコーディア・ゴルフ プレスリリースより)
アコーディア・ゴルフのLINE公式アカウントを友だち追加し、IDをアコーディアWebと連携することでさまざまなオンラインサービスを利用することができます。
「ラク×トク」にも表れているように、QRコードを使った「カードレスチェックイン」やLINEアプリ上での「ゴルフ場予約」ができるのがポイントです。
さらにLINE公式アカウントを経由して、各ゴルフ場からのお得な情報やクーポン配信、ポイント管理などをサービスとして利用することができるため、スマートフォン1つ持っておけばいつでも気軽にゴルフを楽しむことができます。
まとめ
さまざまな業種でLINE公式アカウントの導入が始まっており、それは同時にコロナ禍おけるマーケティング手法の1つとして浸透しつつあります。
大企業から小規模事業主まで、LINE公式アカウントを使った新たな顧客との関わりを模索してみてはいかがでしょうか。
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(画像はPixabayより)