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使いやすくなった「LINE通知メッセージ」とは? 特徴・リニューアル内容を紹介

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使いやすくなった「LINE通知メッセージ」とは? 特徴・リニューアル内容を紹介

「LINE通知メッセージ」は、電話番号経由でLINE公式アカウントから友だち未追加のユーザーに対してもメッセージが送れるビジネス向けサービスです。2025年6月16日に大幅なリニューアルし、より導入しやすく・幅広い用途で使えるように進化しました。

今回はこのLINE通知メッセージについて、特徴とリニューアル内容をご紹介します。

「LINE通知メッセージ」とは?

「LINE通知メッセージ」は、電話番号をもとにLINE公式アカウントからユーザー一人ひとりのLINEアプリへとメッセージを送信できるサービスです。以下のメリットを備えており、配送・予約・決済等で「SMSのバイパス」的な使い方ができます。

  • プッシュ通知付きのLINEを媒体とするため、ユーザーが見落としづらい
  • 友だち未追加のユーザーとの接点が作れる
  • SMS比でメッセージ単価が抑えられる

※LINE通知メッセージでは、広告・営利目的のものを除く、重要度の高いメッセージのみが送信可能です。また、その導入は「LINE公式アカウント」と「プロバイダー(LINE Developers)」の両方でLINEヤフー株式会社の認証を受けている企業に限定されます。

LINE通知メッセージの仕様・特徴

まずは、LINE通知メッセージの仕様についてご紹介します。

電話番号経由でLINEユーザーに送信可

LINE通知メッセージでは、電話番号を照合キーとすることで、LINE公式アカウントから友だち未追加のLINEユーザーに対しても個別にメッセージが送信可能です。そのしくみ・流れは下記のとおりで、括弧内のようにセキュリティ対策もなされています。

  1. 企業側でユーザーの電話番号を記録
  2. (電話番号をハッシュ化してLINEヤフー側に提示)
  3. 企業側の電話番号とLINEに登録されている電話番号を照会
  4. 電話番号が一致した場合、メッセージを送信
  5. (提示した電話番号はLINEヤフー側で破棄)

審査済みの企業のみ利用可

LINE通知メッセージの導入・利用にあたっては、送信側が「認証済アカウント」と「認証プロバイダー」で計2回の審査を通過している必要があります。

  • 認証済アカウント:LINE公式アカウントのうち、LINEヤフーの審査を通過したもの
  • 認証プロバイダー:プロバイダー(LINE Developers)のうち、LINEヤフーの審査を通過したもの

各審査では「実在の組織・商標であること(個人は不可)」や「プライバシーポリシーを公開していること」等が求められ、信頼できる組織・商標のみがLINE通知メッセージを送信可能です。

用途別の「テンプレート」が利用可

LINE通知メッセージは、LINE DevelopersのAPI2種(下記)から利用ができます。

  • LINE通知メッセージ(テンプレート)
  • LINE通知メッセージ(フレキシブル)

このうち2025年6月16日登場の「LINE通知メッセージ(テンプレート)」では、用意されたテンプレート(文言)・アイテム(変数)・ボタン(URL)を組み合わせて、簡単にメッセージが作成可能です。

引用:https://developers.line.biz/ja/docs/partner-docs/line-notification-messages/template/

「フレキシブル」で独自設計のメッセージも送信可

もう1つのAPI「LINE通知メッセージ(フレキシブル)」では、下記の制限付きで、独自に作成したメッセージが送信可能です。こちらは従来のLINE通知メッセージの仕様に準拠しています。

  • LINEヤフーによるUX審査に通過したもののみ配信可
  • 内容はLINEヤフーが定めた用途に限定(※)
  • 営利・広告目的のものは配信不可
  • 個人を特定できる内容のものも配信不可

※LINE通知メッセージ(フレキシブル)で送信できる内容は下記のとおりです。
配送通知 / 予約通知 / リマインド通知 / 障害通知 / 申込完了通知 / 料金確定通知 / 購入完了通知 / 登録完了通知 / 支払完了通知 / 海外旅行への出発前の注意喚起 / 問合せ窓口への案内通知 / 製品完成通知 / 修理完了通知 / 決済完了通知 / 決済エラー通知 / 見積完了通知 / 発送完了通知 

LINE通知メッセージのリニューアルについて

続いては、2025年6月16日にLINE通知メッセージでリニューアルされた要素を3点ご紹介します。

「LINE通知メッセージ(テンプレート)」の実装

今回のリニューアルでは、LINE通知メッセージのAPIの仕様が大幅に変更されました。従来のUX審査を要するAPIは「LINE通知メッセージ(フレキシブル)」として残り、新たに審査不要でメッセージ作成も簡単なAPI「LINE通知メッセージ(テンプレート)」が登場しています。

テンプレートの大幅追加

同リニューアルでは、LINE通知メッセージを適用できる用途が22種類から69種類に拡充(今後も追加予定)されました。カテゴリ別でみた適用範囲の変化は下記のとおりで、LINE通知メッセージの使いやすさが向上しています。

  • 配送・発送:1種類→10種類
  • 予約:4種類→9種類
  • 公共交通機関:6種類→13種類
  • 会員・申し込み・登録:1種類→8種類
  • 契約・申請:1種類→12種類
  • 料金 ・ 支払い ・ 購入:4種類→8種類
  • サポート:6種類→9種類

料金プランの改訂

LINE通知メッセージについては、利用料金もリニューアルされています。具体的には下表のとおり、3つの料金プランが登場しており、予算・目的に合ったものを選びやすくなりました。

 

エッセンシャルプラン

パフォーマンスプラン

アンリミテッドプラン

特徴

友だち追加広告(200円)やSMSより低単価

LINE公式アカウントの追加メッセージやSMSより低単価

リニューアル前の通知メッセージより低単価

割り当てられる月通数

〜月10万通

〜月100万通

〜月1,000万通

月額プラン料金
(割当分・固定料金)

¥500,000
(通数単価は¥5.0)

¥2,000,000
(通数単価は¥2.0)

¥10,000,000
(通数単価は¥1.0)

追加メッセージ単価
(超過分・従量課金)

¥3.0

¥1.2

¥0.6

※従来の「LINE通知メッセージ(フレキシブル)」を利用する場合は、別途20万円の審査費用が発生します。

ソニックムーブはLINE通知メッセージの導入をサポート

LINE通知メッセージ周りの開発は、一定のスキル・リソースをもつLINEヤフー公認のベンダー「LINEテクノロジーパートナー」でのみ可能です。

弊社・株式会社ソニックムーブもこの一社(LINE Technology Partner “Advanced” / 2025年)で、LINE通知メッセージの開発や監修を承っております。併せて、弊社からはLINE公式アカウントでの多店舗対応・顧客パーソナライズを実現する拡張ツール「COMSBI」もリリース中です。

「LINE公式アカウントを集客の軸足として、友だち未追加のユーザーとも接点をもちたい」とお考えの方はぜひ一度、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回は、電話番号経由でLINE公式アカウントから友だち未追加のユーザーにもアプローチができる「LINE通知メッセージ」をご紹介しました。2025年6月にリニューアルされたLINE通知メッセージは、より導入がしやすく幅広い用途で使えるようになっています。

弊社・株式会社ソニックムーブでは、このLINE通知メッセージの開発・監修が可能です。興味がおありでしたらぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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