IT系のソリューションを開発する際には、技術力・提案力に長けたベンダーを選びたいところ。LINEについてもそれは同じです。
実は、LINEを専門とするベンダーの中には、本家LINEヤフー株式会社から「LINEテクノロジーパートナー」の公認を受けている業者も存在します。
今回はこのLINEテクノロジーパートナーについて、概要と選ぶメリットを中心にお届けします。「LINEから新規サービスを提供したい」とお考えの方は必見です。
目次
「LINEテクノロジーパートナー」とは?
LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は、一定のスキル・リソースを満たしたベンダーを認定するパートナープログラム「LINEヤフー Partner Program / 旧・LINE Biz Partner Program」を運営しています。今回ご紹介する「LINEテクノロジーパートナー」はその一種で、下記のとおり技術支援を専門とする企業群です。
- Technology Partner:技術支援
- Sales Partner :導入支援
- Network Partner:広告支援
- CX Partner:課題解決の支援
- Planning Partner:運用支援(2023年度より廃止)
以下、LINEテクノロジーパートナーの概要や種類について詳しくみていきましょう。
LINEテクノロジーパートナーの概要
「LINEテクノロジーパートナー」は、LINEヤフー公認のもと、LINEを活用した事業の技術支援が行えるベンダーです。
該当企業はLINEヤフーが定めるスキル・リソースの水準を満たしており、下記ソリューションの導入に際して、信頼できる相談先・サポーターとなります。
- LINE公式アカウント:ビジネスユース向けのLINEアカウント
- LINEミニアプリ:LINE上で提供できるアプリ
- LINE広告:LINE上で出せる運用型広告
…and more.
LINEテクノロジーパートナーの部門
LINEテクノロジーパートナーは2024年8月時点で、109社存在します。それぞれ得意分野が異なっていて、LINEヤフーの区分では下記の4部門に細分化されています。
- コミュニケーション:LINE公式アカウント周りの技術支援・SaaS提供がメイン
- 広告:LINE広告周りの技術支援がメイン
- 販促:LINEを活用したキャンペーンの技術支援がメイン
- LINEミニアプリ:LINEミニアプリの開発支援がメイン
LINEテクノロジーパートナーの認定基準・ランク
「LINEテクノロジーパートナー」の認定は、LINEヤフーが要求する以下の基準を満たしたベンダーにのみ与えられる高品質・信頼の証です。
- LINEと連携するツールの仕様共有が可能
- LINE公式の仕様変更に対応できるスキル・リソースを完備
- セキュリティ対策内容を提出済み
認定審査は年度毎実施のため、継続的に知識をアップデートしているベンダーのみが選ばれています。
また、特に優秀なパートナーを認定するランクアップ制度も存在。「LINE Technology Partner(無印)」「LINE Technology Partner Advanced」「LINE Technology Partner Premier」の順に認定バッジがランクアップします。
※ほかにも、各分野で傑出したパートナーに対しては、9種類のソリューションバッジが用意されています。
LINEテクノロジーパートナーが提供するメリット
ここからは、LINEテクノロジーパートナーが提供する具体的なメリットについてご紹介します。まずはメインの支援・相談周りから詳しくみていきましょう。
課題に合わせた提案
LINEテクノロジーパートナーなら、それぞれの得意分野で課題に合わせたソリューションが示せます。スキル・リソースを高い水準で確保しているほか、LINEヤフーによる開発環境・ナレッジの援助を受けているため、相談時には最適な提案がお受けいただけるはずです。
LINEテクノロジーパートナー限定の機能
LINEの機能を拡張するAPIのなかには、LINEテクノロジーパートナーでしか組み込めない「オプションAPI」も存在します。
例を挙げると、LINEスタンプ獲得キャンペーンや電話番号からのメッセージ配信にはこのオプションAPIが必要不可欠。「+αの機能」を実現されたい方には、LINEテクノロジーパートナーを強くおすすめします。
※オプションAPIの導入に先立っては、LINEセールスパートナーへの利用申請が必要です。
継続的かつ豊富な実績
先述のとおり、LINEテクノロジーパートナーの認定バッジの更新頻度は年度毎。更新の際には、年間の業務実績やセキュリティ対策状況等に基づく審査が行われます。
したがって、LINEテクノロジーパートナーに選ばれているベンダーは「継続的に知識をアップデートしていて、実績を重ねている」ということになります。安心してご相談いただけるはずです。
LINEテクノロジーパートナーでのみ実装できる機能
続いては、LINEテクノロジーパートナーでのみ実装できる機能を6つご紹介します。まずは、ミッションスタンプAPIから詳しくみていきましょう。
ミッションスタンプAPI
「ミッションスタンプAPI」は、LINEスタンプがもらえるミッションをユーザー向けに提供する際に欠かせないオプションAPIです。多くの人が日常的に活用するLINEスタンプをインセンティブとすることで、下記の促進が期待できます。
- ID連携・会員登録
- 資料請求・サンプル請求
- アンケート回答
- キャンペーンへの参加
また、報酬のLINEスタンプをユーザー間で使ってもらうことで、自社ブランドの知名度UPも狙えるかもしれません。
LINE通知メッセージAPI
「顧客の電話番号を把握しているが、LINEの友だち追加はしてもらっていない」という状況で役立つオプションAPIも存在します。それが指定した電話番号に紐づいたLINEアカウントへメッセージを送信できる「LINE通知メッセージAPI」です。
こちらは、今まで集めてきた顧客情報をLINEマーケに活かしたい場合におすすめです。
モジュール
Messaging APIによるBotを複数用意したい場合は「モジュール」が欠かせません。こちらは通常1つしか開設できないMessaging APIチャネルを複数開設するための仕組みとなっています。
既読API
「既読API」は指定した友だちからのメッセージ全件に対して、自動で「既読」がつけられるオプションAPIです。
ステータスコード
LINEテクノロジーパートナー限定で、下記「ステータスコード」の表示機能が実装できます。
- 200 OK
- 400 Bad Request
- 401 Unauthorized
- 403 Forbidden
- 413 Payload Too Large
- 429 Too Many Requests
- 500 Internal Server Error
レスポンスヘッダー
LINEテクノロジーパートナーなら、各リクエストの管理・識別に役立つ「レスポンスヘッダー」機能も実装可能です。
弊社「株式会社ソニックムーブ」について
弊社・株式会社ソニックムーブも、LINEテクノロジーパートナーのコミュニケーション部門の一社です。
弊社からは、LINE公式アカウントの機能を拡張するSaaS「COMSBI」をリリース中。複数店舗での運営円滑化や個人単位での管理・分析等、「LINE公式+α」のユーティリティを提供させていただいております。
技術力につきましても、2015年よりLINEのAPI開発でご愛顧を賜っており、2024年度には「Advanced」の認証を受ける運びとなりました。
COMSBIの他にLINEミニアプリの開発支援も行っておりますので、ご興味がございましたらぜひ一度、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、LINEを活用した事業で本家公認の技術支援が行えるベンダー「LINEテクノロジーパートナー」についてご紹介しました。LINEヤフー公認のLINEテクノロジーパートナーからは、下記のメリットが提供できます。
- 課題に合わせた提案
- LINEテクノロジーパートナー限定の機能
- 継続的かつ豊富な実績
弊社・株式会社ソニックムーブもその一社で、LINE公式アカウントの機能拡張を得意分野としております。弊社からは独自機能満載の拡張ツール「COMSBI」をリリースしておりますので、ご興味がございましたらぜひ一度、お気軽にご相談ください。