ビジネス用のLINE公式アカウント(旧・LINE@)なら、つながったユーザーに向けての配信・クーポン配布・アンケート等が無料からでも可能。BtoCでの販促・CRMに最適です。
ただ、このLINE公式アカウントには20を超える機能が備わっているため、「使いこなせるか心配」「こんなにたくさん覚えられない」といった方も多いはず。そこで今回は、よく使う機能12種類だけを厳選してお届けしていきます。
目次
「LINE公式アカウント」とは?
「LINE公式アカウント / 旧・LINE@」は、企業から個人までが開設できるビジネス用のLINEアカウント。友だち追加済みの複数ユーザーに向けて、配信・クーポン配布・アンケート等のコミュニケーションが図れます。日本国内SNSシェアNo.1のLINEを通して、販促・CRMを行えるのがその魅力です。
このLINE公式アカウントは無料で導入が可能。月々の配信の頻度に応じて、下記の無料プラン1種と有料プラン2種が選べます。
コミュニケーションプラン |
ライトプラン |
スタンダードプラン |
|
---|---|---|---|
月額固定費 |
無料 |
5,000円 |
15,000円 |
無料メッセージ通数 |
200通 |
5,000通 |
30,000通 |
追加メッセージの可否・料金 |
不可 |
不可 |
〜3円/通 |
備考 |
【メッセージ通数にカウントされるもの】 【メッセージ通数にカウントされないもの】 |
参考資料:LINE公式アカウント 料金プラン
そんなLINE公式アカウントでは、下記の管理画面から、20種類を超える機能が使えます。
- LINE Official Account Manager:Windows / MacのChromeに対応
- 管理アプリ:Android / iOS / iPadOSに対応
今回はその数ある機能の中から、使用頻度の高い12機能だけを抜粋。それぞれ、概要をお送りします。
LINE公式アカウントの基本の配信機能7個
ここからはLINE公式アカウントで最もよく使う機能である、以下7種の配信機能を紹介していきます。
- メッセージ配信
- 絞り込み配信
- オーディエンス
- ステップ配信
- 配信メッセージの上限設定
- 応答メッセージ
- あいさつメッセージ
まずはベーシックなメッセージ配信から、詳しくみていきましょう!
メッセージ配信
LINE公式アカウントは、LINE公式アカウントを友だち追加をしてくれたユーザー(友だち)全体に対して配信を行う「メッセージ配信」機能を備えています。
こちらは、すでに獲得した顧客とのコミュニケーションにうってつけです。具体的には、以下のメディア媒体を駆使しての宣伝・告知が可能。
- テキスト(吹き出し毎に500文字まで)
- 画像
- 動画
- スタンプ
- 音声
- クーポン
+ - リッチメッセージ:画像バナーで、Webサイトやクーポンへの誘導が可能
- リッチビデオメッセージ:自動再生式の動画+再生後のアクションボタンで、Webサイトへの誘導が可能
- カードタイプメッセージ(下図):画像&テキストを含む横スライド式のリンクボタンで、商品・店舗・人物を紹介可
加えて着信時の「プッシュ通知」で、顧客に対して配信の確認が促せます。
絞り込み配信
LINE公式アカウントでは、50名以上の友だちを抱える場合に限り、特定層に対してのみ届く「絞り込み配信」が可能。具体的には、期間・性別・年齢・OS・地域…etc.で、配信先が絞り込めます。この絞り込み配信は、月々のメッセージ通数を抑えたい場合に有効です。
オーディエンス
友だちが50名以上いるLINE公式アカウントの場合、ユーザーアクションでの絞り込み「オーディエンス」も指定可。クリック・開封・流入…etc.アクションを条件に絞り込みができるため、エンゲージメント率の高いユーザーとだけコミュニケーションが図れます。
ステップ配信
LINE公式アカウントでは新規の友だちに対して、友だち追加からの経過日数や流入経路に応じた自動配信「ステップ配信」が可能。具体的には以下を駆使して、コミュニケーションの効率化が図れます。
- 友だち追加やその経路をトリガーとした配信開始
- 経過日数に応じた自動配信
- 性別・年齢・OS・エリアによる条件分岐
配信メッセージの上限設定
LINE公式アカウントの上級プラン「スタンダードプラン」では、毎月の配信枠の上限である30,000通を超えても、追加メッセージ枠での各種メッセージ配信が可能。なのですが、枠内の配信が1通あたり0.5円かかるのに対して、追加メッセージでは1通あたり最大3円も料金が発生してしまいます。
そこで活用したいのが「配信メッセージの上限設定」です。こちらなら、設定した通数の上限に達し次第、各種メッセージ配信が停止可能。予算に合わせて配信が実施できるのに加え、抽選形式でのクーポン配信にも応用できます。
応答メッセージ
LINE公式アカウントでは、担当者不在の状況でも「応答メッセージ」による自動対応が可能。友だちからのメッセージに対して、以下2種類のスタイルで自動返信が行えます。
- 一律応答:全メッセージに対して、同じテンプレートを返信
- キーワード応答:事前設定したKWを含むメッセージに対して、対応するテンプレートを返信
※応答メッセージは「配信枠の消費なし」で可能です。
あいさつメッセージ
ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加orブロック解除した際には、初回の「あいさつメッセージ」が自動で送信できます。
- 最大5つの吹き出しが送れる
- テンプレートに相手のLINEネームが自動挿入できる
- テキスト・スタンプ・写真・クーポン…etc.が送信できる
※あいさつメッセージは「配信枠の消費なし」で可能です。
LINE公式アカウントの販促・CRM機能5個
続いては、配信機能との併用で販促・CRMが図れる、以下5種類の便利機能も紹介していきます。
- プロフィール
- チャット
- クーポン
- ショップカード
- リッチメニュー
まずは「LINE公式アカウントの顔」ともいえる、プロフィールから順を追ってみていきましょう!
プロフィール
LINE公式アカウントの「プロフィール」は、ユーザーが友だち追加を試みる際、初めて目にする「顔」の部分。以下4種のパーツを設定しておくことで、認知・友だち追加の促進が狙えます。
- アカウント情報:名前・プロフィール画像…etc.
- 基本情報:紹介文・メニュー・営業時間…etc.
- ボタン:トーク+投稿・クーポン・ショップカード…etc.
+ - パーツ(自由設定):アイテムリスト・お知らせ…etc.
ちなみにこのプロフィールは、Webブラウザの検索結果からも閲覧が可能です。極めて重要な設定項目ですので、漏れがないようにしておきましょう。
チャット
LINE公式アカウントでは、向こうからトークやスタンプを送ってくれた友だちに対してのみ、「チャット」が可能。一般ユーザー間でのやり取り同様、トークルーム上で1to1のコミュニケーションが図れます。加えて、下記の便利機能も付属しています。
- タグ:ユーザーの管理が可能
- 定型文:よく送信する内容をテンプレートに設定可
- 応答時間&ステータスバー:ユーザーに応答状況が表示可
- LINEコール:ユーザー側からのみ、無料の音声orビデオ通話が発信可能
※チャット・LINEコールは「配信枠の消費なし」で可能です。
クーポン
LINE公式アカウントからは、ユーザーがLINE経由で使える「クーポン」を、以下の2形式で発行できます。
- クーポン:LINEアプリやECサイトで使える割引券・無料引換券…etc.
- 抽選:確率や最大当選者数が設定できる抽選形式のクーポン
発行したクーポンは、以下のようにして配布が可能。リピーター育成に役立てられます。
- 各種メッセージ配信・リッチメニュー…etc.での無償配布
- ショップカード・リサーチ…etc.のインセンティブとしての配布
加えて使用状況の分析ができるので、紙媒体のクーポン以上に集客率UPに繋げられるはずです。
ショップカード
LINE公式アカウントでは、ユーザーがLINEアプリ上で使えるスタンプカード「ショップカード」も発行できます。
こちらではQRコードを読み取ったユーザーに対して、スタンプの付与が可能。設定したゴールにスタンプ数が達した場合は、インセンティブとしてクーポンが配布できます。
さらにスタンプの不正取得対策や各種分析用の機能も完備。以上ショップカードも、脱・紙媒体にうってつけです。
リッチメニュー
LINE公式アカウントではトークルーム下部に、ボタン式のメニュー「リッチメニュー」が表示可能。ユーザーはワンプッシュで、Webサイトや各種サービスにアクセスできます。
このリッチメニューの詳細な仕様は、以下のとおりです。
- 1〜6個のリンクボタンが設置可
- Webサイト・クーポン・ショップカード・テキストへの誘導が可能
- デフォルトの状態で表示するorしないを選択可能
まとめ
今回は「LINE公式アカウント」について、使用頻度の高い12機能をご紹介しました。手始めにマスターしたいLINE公式アカウントの機能は、下記のとおりでしたね。
- 配信機能
- メッセージ配信
- 絞り込み配信
- オーディエンス
- ステップ配信
- 配信メッセージの上限設定
- 応答メッセージ
- 販促・CRM機能
- プロフィール
- チャット
- クーポン
- ショップカード
- リッチメニュー
なお、LINE公式アカウントは今回挙げた機能以外にも、各種分析・広告管理・複数アカウントの一括管理といった「上級者向けの機能」も備えています。こちらは後編として、後日公開予定です!