「LINE Developers」は、LINEベースの開発を行うためのサイトです。こちらでは公開されている自動配信 / 決済 / ログイン連携…etc.の機能「プロダクト」を使って、LINE内外で各種サービスが提供できます。自社サービスとLINEをリンクさせたい方におすすめです。
今回はそんなLINE Developersと各プロダクトについて、概要をお届けします。
目次
「LINE Developers」の概要
「LINE Developers」はLINEのプラットフォームを活用したサービスが用意できる開発者向けサイトです。こちらからは、「プロダクト」と呼ばれる以下の各機能が利用できます。
- Messaging API:配信の自動化
- LINEログイン:ログイン周りの連携
- LINE Front-end Framework:LINE内外でのアプリ提供
- LINEミニアプリ:LINE内限定でのアプリ提供
- LINE Pay:決済機能
- LINE Notify:外部ツールの通知をLINEで提供
- ブロックチェーンサービス:ブロックチェーンの発行・管理
これらのプロダクトを本家LINEと連携させることで、「LINE+αの機能」が実現可。うまく活用いただくと、ユーザーエクスペリエンスが高められるかもしれません。
LINE Developersのプロダクト(機能)一覧
ここからは、現時点でLINE Developersから提供されているプロダクト7種を紹介。まずは、LINE公式アカウントの運用に役立つ「Messaging API」から詳しくみていきましょう。
Messaging API
「Messaging API」はLINE公式アカウントの機能を拡張できるプロダクトです。
その主な機能は、LINEのトークルームでのボットの提供。任意の条件・タイミングで、以下の自動メッセージ配信が行えます。
- 1対1のメッセージ配信
- 全体へのメッセージ配信
- 絞り込み配信
- 任意のユーザーIDへのメッセージ配信
- 応答メッセージ
LINE公式アカウント同様、スタンプや動画、音声も配信可能です。
加えて、Messaging APIではLINE公式アカウントにない下記の機能も利用できます。
- ユーザーIDやプロフィールの取得
- CSSによる「Flex Message」の送信
- リッチメニューの詳細設定
- 店舗前立ち寄り時に配信が行える「LINE Beacon」
※Messaging APIの実装は無料。通数については、本家LINE公式アカウントの料金プランの枠内でカウントされます。
LINEログイン
続いてのプロダクト「LINEログイン」は、LINEアカウントでのログイン機能を外部のサービスに実装するものです。こちらは下記のサービスに対応しており、LINEの会員情報を流用してパスワード設定なしでのログインが実現可能です。
- ウェブアプリ
- ウェブサイト
- iOSアプリ
- Androidアプリ
- Unityゲーム
※LINEログインを実装すると、各ユーザーのLINEプロフィールが企業側に送信されます。こちらは厳重な管理が必要です。
LINE Front-end Framework(LIFF)
「LINE Front-end Framework / LIFF」は、LINE上で展開するブラウザ(LIFFブラウザ)からWebアプリが提供できるプロダクト。こちらを使ったWebアプリでは、下記が可能です。
- クーポン等を分配できる「シェアターゲットピッカー」の実装
- 外部ブラウザでも動く「クロスブラウザ対応」
- LINEログインの実装
- 二次元コードリーダーの実装
- ユーザー情報の取得
LINEミニアプリ
一方、「LINEミニアプリ」からはスマートフォン版LINEでのみ動作するWebアプリが実装可能です。こちらは店舗・ECサイトでの活用を想定したプロダクトで、下記機能の提供に対応しています。
- デジタル会員証
- ポイントカード
- スタンプカード
- 決済システム(LINE Pay / クレジットカード)
- モバイルオーダーシステム
- 順番待ちシステム
- 来店予約システム
LINE Pay
「LINE Pay」はLINEアカウントと紐付けての電子決済が実装できるプロダクト。LINE Pay実装後、ユーザーは規約に同意するだけで下記の決済がLINEから行えるようになります。
- コード支払い(支払い側がスマホ読み取り)
- スキャン支払い(請求側がスマホ読み取り)
- オンライン支払い
- 請求書支払い
- タッチ支払い(プリペイドorクレジットカード)
※なおLINE Payは、コンビニでのチャージ / 銀行口座からの引き落とし / クレジットカードによる後払い / 友だち間での送金・送付に対応。ユーザーからみた使い勝手に優れています。
LINE Notify
「LINE Notify」は、下記Webサービスからの通知をLINEに転送するためのプロダクトです。
- GitHub:ソフトウェア開発プラットフォーム
- IFTTT:Webサービス連携用のサービス
- Mackerel:サーバー監視用のサービス
- Node-RED:IoT用のフローエディター
LINE Notifyの魅力としては、企業のインフラ環境を一元管理できることが挙げられます。
ブロックチェーンサービス
LINEはブロックチェーン・NFTについても、プロダクト「ブロックチェーンサービス」にて対応しております。こちらでは下記のようなことが可能です。
- ブロックチェーン取引の場の提供
- 取引履歴の確認
- ウォレットとの連携
- トークンの発行
- ゲームやその他資産のトークン化
「COMSBI」が搭載するLINE Developers系機能
弊社・株式会社ソニックムーブのLINEマーケ用SaaS「COMSBI」でも、LINE Developersのプロダクトを活用。LINE公式アカウント+αの機能が提供できます。
以下、COMSBIが備えるLINE Developers系機能について、詳しく解説していきます。
LINE公式アカウントの機能拡張
COMSBIでは、Messaging APIによってLINE公式アカウント+αの機能を実装しています。
- タブでの切り替えが利くリッチメニュー
- ユーザー別でのリッチメニューの出し分け
- 多彩なユーザーアクションに応じた配信の条件分岐
…etc.
会員アプリ
COMSBIは「会員アプリ」も備えております。こちらではCOMSBI独自のポイントの管理など、下記のユーザー向け機能が実装できます。
- 会員証:QRコードや所持ポイントの表示
- クーポンBOX:所有クーポンの管理
- ポイント交換:ポイントとクーポンの交換
- 会員情報設定:氏名や住所等の登録
まとめ
今回はLINE上に各種機能が実装できる「LINE Developers」とそのプロダクトについて解説しました。現在、LINE Developersで使えるプロダクトは下記のとおりです。
- Messaging API:配信の自動化
- LINEログイン:ログイン周りの連携
- LINE Front-end Framework:LINE内外でのアプリ提供
- LINEミニアプリ:LINE内限定でのアプリ提供
- LINE Pay:決済機能
- LINE Notify:外部ツールの通知をLINEで提供
- ブロックチェーンサービス:ブロックチェーンの発行・管理
LINE公式アカウント+αの機能を試してみたい方はお気軽にお問い合わせください。