LINE公式アカウントでは、基本の配信・クーポン配布の他に、各施策に対する分析が行えます。加えて「複数アカウントの一括管理」や「広告出稿」といった、使いこなせると便利な機能も完備。基本の使い方をマスターした方におすすめです。
今回はそんなLINE公式アカウントの上級者向け機能を16種類紹介します!
目次
LINE公式アカウントの分析機能11個
ここからはユーザーの反応が分析できる11機能を紹介。まずはLINE公式アカウントから行えるアンケート「リサーチ」について、詳しくみていきましょう。
リサーチ
LINE公式アカウントの「リサーチ」機能(LINEリサーチとは別)では、友だちに対して下記仕様のアンケートが無料で実施できます。
- アンケート期間を日時で指定可
- 設問は性別・年齢・居住地が選べるほか、任意で追加も可能
- 回答形式は、単一選択・複数選択・自由記述が選択可
- 10段階の「アカウント満足度調査」も可能
- インセンティブとして、クーポンが付与可能
ただし注意点があって、自由記述の回答形式は「認証済アカウント」でしか選択できません。
またアンケート結果の閲覧には、友だち20名以上による回答が必要。以上のことから「リサーチ」機能は、ある程度軌道に乗ったLINE公式アカウントにのみ適用可能といえるでしょう。
A/Bテスト
ブロックされていない友だちを5,000名以上抱えるLINE公式アカウントでは、メッセージ配信の効果を探る「A/Bテスト」が実施可能。最大4種類の配信をランダムに送り分けることで、それぞれの開封率・タップ率が比較できます。
キャンペーン
LINE公式アカウントで複数のメッセージを順番に配信する際には、「キャンペーン」機能が便利です。こちらでは一連のメッセージを1つのキャンペーンにまとめることで、キャンペーン単位での開封率・タップ率が集計できます。
友だち分析
LINE公式アカウントでは、「友だち追加」の状況も分析可能。友だちの追加数・ブロック数・追加経路がわかるほか、認証済アカウントの場合は友だち追加広告の費用対効果も測れます。
メッセージ通数 / メッセージ配信分析
LINE公式アカウントの主機能「メッセージ配信」についても、通数・配信状況が集計可。配信毎や吹き出し毎での開封率・クリック率などが分析できます。競合や過去の配信状況と比較することで、より効果的な運営方法がみえてくるかもしれません。
プロフィール分析
友だち追加画面やブラウザの検索結果に表示されるLINE公式アカウントの「プロフィール」についても、PV数・レビュー数が集計できます。こちらについては、SEO施策を行うと効果的かもしれません。
あいさつメッセージ分析
LINE公式アカウントでは、通常のメッセージ配信と別枠で「あいさつメッセージ」の分析が可能。こちらも開封率・クリック率が確認できます。
このあいさつメッセージは、友だち追加時・ブロック解除時のファーストコンタクトです。対策を徹底してみると、LINEマーケ施策の伸び率に大きく貢献してくれると考えられます。
ステップ配信分析
友だち追加からの経過日数・特定のアクションに応じて、自動で送付できる「ステップ配信」も分析の対象です。こちらについては、各ステップでの到達率・開封率・クリック率が確認可能。ステップ配信とこの分析を使いこなせれば、LINE公式アカウント上級者といえます。
リッチメニュー分析
LINE公式アカウントのトークルーム下部に表示される「リッチメニュー」については、インプレッション・ユーザー数・各ボタンのクリック率が分析できます。いかにしてユーザーあたりのインプレッションを伸ばすかがリッチメニュー施策の鍵になる、といえそうです。
クーポン分析
LINE公式アカウントから発行・配信する「クーポン」は詳細な分析が可能です。具体的には以下の指標について、ファネルの要領でユーザーの流れが確認できます。
- クーポンへの流入元
- クーポンのPV数
- クーポン獲得数
- クーポン使用数
ショップカード分析
LINE公式アカウントの「ショップカード」についても、下記の指標での分析が行えます。
- 発行枚数
- 付与ポイント数
- 発行済みの特典数
- 使用済みの特典数
など
ショップカードからユーザーが離脱する段階を洗い出せれば、より効果的にリピーターが育成できるかもしれません。
LINE公式アカウントの上級者向け機能5個
ここからは使いこなせれば、LINE公式アカウントの運営が効率化できる「上級者向け機能」を紹介していきます。今回取り上げるのは以下の5機能です。
- グループ
- 友だち追加広告
- LINE VOOM
- LINEで予約
- Messaging API
まずは店舗別・部門別で複数のLINE公式アカウントを抱える現場におすすめの「グループ」機能から、詳しくみていきましょう。
グループ
複数のLINE公式アカウントを運営する場合は「グループ」機能がおすすめ。こちらでは最大5,000個のアカウントを1つのグループにまとめることができ、グループ内の全アカウントについて各種配信・分析・設定が一括で行えます。
またグループの運営については、権限を分けることも可能。店舗別・部門別でのLINE公式アカウント施策が捗りそうです。
友だち追加広告
認証済アカウントの管理画面からは、LINE広告の1機能である「友だち追加広告」も利用できます。この友だち追加広告の仕様としては以下のとおりです。
- LINE VOOM・LINE NEWS・トークリストにバナー広告が出稿可
- 市区町村・性別・年齢・興味関心でターゲティング可
- タップで友だち追加の画面が表示可能
- 予算は事前設定式で、友だち追加達成時のみ料金が発生
LINE VOOM
フォロー(≠友だち追加)で繋がれる投稿サービス「LINE VOOM / 旧・タイムライン」についても、LINE公式アカウントからの投稿が可能。こちらでは縦長の動画・画像・長文の投稿ができて、フォロワー伝いに友だち以外のユーザーに対するアプローチが図れます。
またLINE VOOMは、以下のようなメッセージ配信と絡めた運用にも対応しています。
- メッセージ配信時のLINE VOOMへの同時投稿
- メッセージのURLを経由したLINE VOOMへの誘導
※LINE VOOMへの投稿は「配信枠の消費なし」で可能です。
LINEで予約
LINE公式アカウントでは、飲食店用の予約サービスとの連携で「LINEで予約」が実装できます。プロフィール・リッチメニュー・メッセージを介して、予約用のリンクボタンが表示できるサービスです。
Messaging API
LINE公式アカウントでは、「Messaging API」を使って下記のような機能の拡張も行えます。
- ボットの実装
- リッチメニュー等機能の拡張
- ユーザープロフィールの取得
など
まとめ
今回は「LINE公式アカウント応用編」ということで、各種分析機能・上級者向けの機能合計16種をご紹介しました。今回ピックアップした機能は、以下です。
- 各種分析機能
- リサーチ
- ABテスト
- キャンペーン
- 友だち分析
- メッセージ通数 / メッセージ配信分析
- プロフィール分析
- あいさつメッセージ分析
- ステップ配信分析
- リッチメニュー分析
- クーポン分析
- ショップカード分析
- 上級者向けの機能
- グループ
- 友だち追加広告
- LINE VOOM
- LINEで予約
- Messaging API
これらの機能を使いこなせるようになれば、もう「LINE公式アカウント上級者」です!LINEマーケで結果をとことん追求したい方は、今回の16機能もお試しください。