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大学広報が、学生募集強化のために取組むべきデジタル活用術3選

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大学関係者の間では「2018年問題」が叫ばれ始めてから久しいですが、大学入学年齢である18歳の人口は、2018年頃から減り始め、すでに多数の私立大学が閉学等に追い込まれ、大学経営においては非常に厳しい状況が続いています。厳しい競争環境の中で、学生募集の一役を担う大学広報の役割は、今後ますます重要性になっていくでしょう。

また、デジタルがコミュニケーションの中心になってきた中で、大学のメッセージを伝えるために、広報がやるべきことも徐々に変わってきています。

この記事では、学生募集のために広報がやるべきこと、そしてどのようにデジタルを活用していくべきかについてまとめました。

受験生視点を中心に据える

大学の重要な顧客である受験生にフォーカスして、受験生が大学に対して何を期待しているのかを考えることは、広報の重要かつ非常に難易度が高い役割の一つです。教育内容、卒業後の進路、雰囲気、留学制度など、様々な情報がある中で、それぞれの側面で受験生が何を求めているかを深掘りましょう。その際には、外部のリサーチ会社に依頼して高校生や保護者に対してアンケートをとったり、実際にオープンキャンパスなどリアルな場でヒアリングを行うことも可能かと思います。

あるいは、数年前まで受験生だった在学生に対してアンケートを取るのも良いでしょう。入学前に期待していたこと、入学後に得られたことなど、リサーチをする中で、対外的に発信している内容と、実際に得られるものとの違いも見えてくるでしょう。このようなリサーチの中で、大学の強みを把握し、それを広報戦略に活かしていきましょう。

ここからは大学広報が生徒募集を強化するために取り組むべきデジタル活用術を3つのポイントに分けてご案内します。

 

(1)Twitterを攻略する

SNSと言えば、Twitter、Facebook、Instagramなど多種多様にありますが、大学広報においては、Twitter(利用者数4500万人)を活用することが非常に重要です。Twitterと言えば、「Twitter = 炎上」というようなマイナスイメージを連想をしてしまう方もいるかもしれませんが、拡散性や即時性が高いTwitterは正しく使えば、強力な武器になります。SNSの中で、なぜTwitterが適しているかというと、ターゲットとなる受験生や、その保護者が多く利用しているからです。

Twitterを活用している学校法人は多くありますが、中でもうまく活用している事例をいくつかピックアップしてご紹介します。

(1-1)近畿大学

近大マグロで有名で、2018年には志願者数が、15万人超と5年連続の日本一となった近畿大学は、Twitterを積極的に活用しています。フォロワー数は約4.5万人(2020年10月時点)と人気の高いアカウントになっています。ツイート内容も硬軟織り交ぜられており、受験生を飽きさせない運用がされています。

近畿大学

学校情報の発信や、学生募集に関する真面目なツイートを行うこともありますが、下記のような非常にユニークなツイートもあり、受験生を飽きさせない工夫がなされています。

こちらのツイートは、なんと14万RT超、50万RT超の、俗にいう「バズった」ツイートとなりました。もちろん、この投稿によって受験生が増える訳ではないですが、このツイートがきっかけで近大を知った受験生もいるでしょうから、広報的な価値が高いツイートになったのではないでしょうか。

 

(1-2)N高

生徒数が1万5千人を超えて話題になったN高も、Twitterを上手に活用している企業の一つです。約3.4万人のフォロワーがおり(2020年10月時点)、こちらも注目度の高いアカウントです。

N高 Twitterアカウント

下記のような、数学講義から、声優演技の講義まで幅広い講義を行なっており、生徒向けの情報ではありますが、魅力的な教育内容に関する発信を行なっています。

Twitterのフォロワー数が多いアカウントは、学校説明会や、オープンキャンパスなど生徒募集に関する情報を発信しながらも、それだけにとどまらず、受験生に興味を持ってもらいやすい「軟らかい」内容のツイートも織り交ぜながら運用を行なっていますね。冒頭でもお伝えしましたが、やはり受験生目線が非常に重要です。

 

(2)LINE公式アカウントで受験生と繋がる

LINEは国内8400万人の利用者を誇る国内No.1のコミュニケーションプラットフォームであり、受験生の多くが使っているツールです。LINE公式アカウントを開設しても、友だち登録してもらうまでに若干のハードルがあるものの、多くの候補者に対してアプローチできるLINEを活用することは非常に重要です。

LINE公式アカウントをお持ちでない方は、こちらの記事を参考にしてアカウント開設してみてください。

【2020年版】5分でできる!LINE公式アカウント(旧:LINE@) 開設ガイド(始め方・作り方)

本記事の執筆にあたり10以上の学校法人のLINE公式アカウントを確認しましたが、主な活用方法としては、

・イベント情報の告知手段
・問い合わせ対応の窓口
・学校HPや他SNSへの導線

などが多く、どちらかというと受験生目線というよりは、学校側の目線で運用しているアカウントがほとんどでした。一方で、一部のアカウントでは、LINEから、資料請求やイベント予約ができるアカウントもあり、わざわざWEBサイトを経由せずとも手軽に資料請求や予約ができるような便利なアカウントもありました。

 

(3)オンラインイベントで情報発信をしよう

コロナウイルス感染拡大以降、オフラインでのオープンキャンパスなど、多く人を集めて行うイベントを開催することは難しくなりました。そんな中、一部の大学では、オープンキャンパスをオンラインで開催しており、例えば立教大学では、2020年の8月1日〜31日の1ヶ月間「おうちで立教体験」と題して、オンラインで立教生によるキャンパスツアーや入試解説、学生によるトークライブなどの情報を発信していました。

オンライン用にコンテンツを練り直す必要があるため、1回目の開催ですと準備が大変なのですが、一度作ってしまえば24時間いつでもどこでもオンラインから体験してもらえるため、遠方でオフラインだと来場してもらえないエリアの受験生や、日程が合わないなどの理由で参加できない受験生にも情報を届けることが可能です。

立教大学オープンキャンパス

配信ツールとしても、今やオンライン配信ツールの代名詞となった「Zoom」や、もっともメジャーな動画プラットフォームである「Youtube Live」、その他国内のツールですと「EventHub」など多くの利便性の高いツールがありますから、低コストでも比較的簡単に配信を行うことも可能です。

また、これらのイベントの予約管理を行う際にも、「イベントできる君」のような手軽にイベント予約管理を行えるようなサービスもありますから、告知〜予約管理〜配信までスムーズに行うことが可能になります。イベント運営を代行・支援してくれるようなイベント運営会社も多くありますので、ぜひ相談してみてください。

イベントできる君とは

イベントできる君の予約フロー

いかがでしたでしょうか。

コロナウイルス感染拡大以降、受験生が求めることが徐々に変化する中で、大学広報の役割も変化していきます。常に受験生のニーズを探りながら、今回ご紹介したようなデジタルの手段もうまく取り入れながら、ぜひ多くの受験生から志願されるような大学作りを推進していっていただきたいです。