前編ではLINEミニアプリについて、概要やメリットをお伝えしました。
【アプリ開発の新機軸】LINEミニアプリとは?LINE公式アカウントとの違いやメリットを解説【前編】
今回の後編では、LINEミニアプリのデメリット、デメリットをカバーするような機能を備えた弊社でのLINEミニアプリの開発事例について紹介します。
目次
LINEミニアプリのデメリット3点
企業にもユーザーにもメリットのあるLINEミニアプリですが、デメリットも存在します。それは、
- モバイル版LINEユーザーにしか適用できない
- 機能やUIの独自性が出しづらい
- 公開・運用に制約がある
以上の3点。まずは最大の弱点から、順を追ってみていきましょう。
モバイル版LINEユーザーにしか適用できない
LINEミニアプリは原則、「すでにLINEがインストールされているモバイル端末」でしか使えません。つまり
- LINEを一切使用していない層は使用不可
- PC版LINEのみ使用している層も使用不可
という大きな弱点があるのです。
※例外的に「日本 / タイ / 台湾以外のユーザー」のみ、外部ブラウザを介したLINEミニアプリへのアクセスが可能です。したがって、訪日外国人向けのサービスを提供する場合はLINEミニアプリが使えます。
機能やUIの独自性が出しづらい
ベンダーが用意するパッケージを使ってLINEミニアプリを開発する場合、機能やUIにおける独自性が出しづらくなってしまいます。ライバルとの差別化に重きをおくのであれば、LINEミニアプリ以外の選択肢もご検討ください。
公開・運用に制約がある
LINEミニアプリを公開する際には、LINE運営元(LINEヤフー株式会社)による審査をパスする必要があります。この審査では
- LINEミニアプリのアイコンが設定されているか
- UIがセーフエリアに収まっているか
- 読み込み中アイコンが表示されているか
- カスタムアクションボタンが実装済みか
- パフォーマンスガイドラインに則っているか
などが厳しくチェックされます。
またリリース後のサービスメッセージについても
- 操作に対する確認・応答以外はNG
- とくに販促メッセージはNG
- 配信は年間5回まで
といったルールが存在。従来のウェブアプリに比べると、公開・運用にあたっての制約が多いのです。
弊社のLINEミニアプリ開発事例
LINEのAPI開発を2015年から手がけてきた弊社・株式会社ソニックムーブでは、LINEミニアプリの開発事例もございます。今回はその中から
- UCC上島珈琲株式会社 様
- ティーアールピージャパン株式会社 様
- 株式会社アルペン 様
の計3社の事例を紹介します。
UCC上島珈琲株式会社 様
弊社では、UCC上島珈琲株式会社 様のコーヒーサブスクリプションサービス「My COFFEE STYLE」の開発支援をお受けしております。
このプロジェクトで弊社が開発したLINEミニアプリは、ユーザー情報をバーコードで表示できるデジタル会員証。バーコードをPOSレジで読み込むと
- 実店舗での購買情報
- EC「COFFEE STYLE UCCオンラインストア」での購買情報
- 味覚情報
が表示されて、各人の嗜好に合うコーヒーが提案できるというものになっています。
ティーアールピージャパン株式会社 様
ティーアールピージャパン株式会社 様のLINEミニアプリ「WORLD KIDS ベビーシッター予約サービス」も弊社が手がけております。
こちらはベビーシッターの受付にあたっての
- 見積もりに必要な情報の入力
- 本申し込みの提出
以上2ステップがLINE上で完結するフォームです。
ちなみにユーザーの入力内容は、Googleスプレッドシート上で一元管理が可能。不要なUI・機能の開発を省くことで、コストが削減できました。
株式会社アルペン 様
株式会社アルペン 様運営のスポーツ用品店「Alpen TOKYO」では、弊社開発のデジタル受付用LINEミニアプリが活躍中です。
こちらは店舗のタブレットに表示されるQRコードから起動可。LINEを使っての
- テントの試し張り / ゴルフの試し打ち / ラケットのストリング加工…etc.の予約受付
- 整理番号の発行
- LINEを介した呼び出し
が実現しました。導入後からは待ち行列の発生が抑えられ、感染症対策・業務効率化・店内回遊の促進といった成果が出ています。
LINEミニアプリの開発なら「COMSBI」
弊社・株式会社ソニックムーブでは、LINEマーケに必要な機能を網羅的に実装できるクラウドサービス「COMSBI」をリリースしております。
弊社のCOMSBIであれば
- LINEミニアプリの機能一式の実装
- LINEを使った各種キャンペーンの実施
- 各店舗のLINE公式アカウントの一括管理
がノーコードで可能です。
さらにクリニック・ECサイト向けの機能が実装できるオプションも充実。各種サービス業・小売業で1to1の接客が実現します。
まとめ
前編・後編にわたり、従来型のアプリに代わる選択肢「LINEミニアプリ」について解説しました。
LINEミニアプリのフォーマットであれば、サービス業や小売業向けのアプリが簡単に開発可能。その他、企業にもユーザーにもうれしい点が複数ありました。
また同じくLINE上で動作する「LINE公式アカウント」とは
- LINEミニアプリはユーザーデータの収集に最適
- LINE公式アカウントはコミュニケーション・販促に最適
という違いがあります。
「より自社にカスタマイズしたLINEミニアプリがほしい!」
「今のLINEミニアプリでもっといろんなことをやってみたい!」
COMSBIなら貴社のご要望にあった提案が可能です。お気軽にお問い合わせください!