LINE公式アカウントを活用する上で、ユーザーとの最初の接点となるのが「リッチメニュー」です。
トーク画面下部に常に表示されるこのメニューは、ブランドや店舗の“LINE上のホームページ”とも言える存在。
2025年は機能面・デザイン面の両方で進化が進み、運用次第でコンバージョン率を大きく左右する重要な要素となっています。
今回はリッチメニューについて、さまざまな観点から紹介していきます。
目次
1. リッチメニューとは?
リッチメニューとは、LINEトーク画面下部に固定表示できるナビゲーションエリアのことです。ユーザーがトーク画面を開いた際に最初に目に入るため、ブランドの世界観を伝えながら、各種リンクやアクションへ誘導する役割を果たします。
主な用途は以下の通りです:
- 店舗情報やメニュー、ECサイトへの導線
- 予約・注文フォームへのリンク
- ポイントカード・会員証・クーポン表示
- キャンペーン・イベント告知
2. 2025年の最新アップデート
2025年に入り、リッチメニューの運用を取り巻く環境が大きく進化しています。特に以下の4つのポイントは見逃せません。
- ボタンエリアのカスタムレイアウト対応: 従来の6分割に加え、柔軟なエリア設計が可能に。
- 複数リッチメニューの自動切り替え: ユーザー属性や時間帯に応じた表示が実現。
- クリック分析の強化: ボタン単位のクリック率(CTR)計測が可能になり、データドリブン運用が容易に。
- ミニアプリ連携の拡大: 会員証やクーポンなどの機能と統合し、LINE内での体験を一気通貫に。
3. リッチメニューの主な特徴・メリット
- 高い視認性: トーク画面下部に常に表示され、自然なタップ導線を確保。
- ブランド表現力: デザイン自由度が高く、企業・店舗の世界観を統一可能。
- 行動導線の最適化: 来店・予約・ECなど目的ごとにタップを設計できる。
- 顧客体験の一貫性: 他チャネル(Web・店舗)と同じトーン&マナーで設計できる。

COMSBIなら鍵付やタブ型など、さまざまな形式のリッチメニューを設定可能です
4. デザインと推奨仕様(2025年最新版)
リッチメニューの画像推奨仕様は以下の通りです。
- 画像サイズ:横1080px × 縦540px(またはそれに準ずる比率)
- ファイル形式:PNG推奨(背景透過可)
- 分割数:最大6エリア(カスタム設定対応)
- ファイル容量:最大1MB以下
また、2025年以降は「レスポンシブデザイン」的な考え方が求められています。スマートフォン画面サイズによって見え方が変化するため、主要端末でのプレビュー確認が必須といえるでしょう。
5. 運用・改善のコツ
- 定期更新を習慣化: 季節キャンペーンやイベントに合わせてリッチメニューを更新。
- クリック率の分析: どのボタンが多く押されているかを確認し、導線を最適化。
- セグメント出し分け: 会員/非会員などユーザー属性に応じてメニューを切り替え。
- リッチメニュー×シナリオ配信: タップ後の動線をメッセージ配信やクーポン発行に連動させる。
6. 活用事例
- 飲食店: メニュー・予約ボタン・店舗情報を1画面に集約。
- 商業施設: ショップガイドやイベント情報をカテゴリ別に配置。
- メーカー・ブランド: 新商品情報やキャンペーンバナーを定期的に切り替え。
- サービス業: 問い合わせ・FAQ・会員証を直感的に導線化。
7. COMSBIを活用したリッチメニュー運用の最適化
リッチメニューの更新や出し分けを手動で行うと、ブランド数・店舗数の多い企業では大きな負担になります。COMSBIでは、以下のような運用効率化を実現可能です。
- リッチメニューの自動切り替え(曜日・時間帯・属性ごと)
- テンプレート化によるデザイン統一と差し替え効率化
- クリック分析データをもとにしたABテスト機能
- LINE公式アカウント全体の配信・分析との統合レポート
これにより、複数ブランド・店舗を運営する企業でも、リッチメニューを「販促のハブ」として継続的に活用できます。
まとめ:リッチメニューはLINE運用の“ホーム画面”へ
リッチメニューは、LINE公式アカウント運用の中心的存在です。メッセージ配信よりも先にユーザーが触れる“入口”であり、設計次第で成果が大きく変わります。2025年は、分析と自動化を取り入れながら、ブランド価値を高めるUIとして進化させることが求められているともいえるでしょう。
UX向上・販促・分析の観点で欠かせない機能であり、COMSBIと組み合わせることで、より戦略的なマーケティング基盤を構築可能です。
リッチメニューの設計や最適化、セグメント別運用などのご相談も承っています。
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