ホーム » スーパーマーケットでLINE公式アカウントを運用するには?

スーパーマーケットでLINE公式アカウントを運用するには?

, / 4700

スーパーマーケットの集客にLINEを活用!

スーパーマーケットで集客する方法としては、定期的に新聞の折り込みチラシを入れる方法が一般的でしたが、最近では新聞をとる人が少なくなってきており、新聞折り込みチラシによる集客効果が期待しにくくなりました。

集客のために活用したいのが「LINE公式アカウント」です。ユーザーとしては、QRコードを使えば簡単に登録できること、そして、店舗としてはメッセージやタイムラインにお買い得情報やチラシを配信できるので、広告費を節約できるメリットがあります。

1.LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントとは、企業や店舗など、顧客とつながるビジネスを対象としたLINEアカウントのことです。

LINE社の調べによると、LINEの利用者数は2019年9月末時点で8200万人以上であり、LINEを毎日利用している人は86%に上ります。また、アカウントに友だち登録したLINEユーザーのうち、クーポンの利用やキャンペーンへの応募を行った人は約半数に達しています。

LINEは日本で広く利用されているSNSとなっていますが、それゆえに、LINEを利用することで広告効果は十分に見込めるのです。

LINE公式アカウントの運用方法は?

LINE公式アカウントは、LINEビジネスIDを作成することで開設できます。また、LINE公式アカウントで利用できる機能としては、以下の7つがあります。

・メッセージ配信
・タイムライン投稿
・チャット機能
・リッチメニュー
・ショップカード
・クーポン抽選機能
・レポート機能

「メッセージ配信」は友だち追加したユーザーにメッセージを送信できる機能、「タイムライン投稿」はユーザーのタイムラインに投稿できる機能、「チャット機能」はトーク機能のようにお互いがコミュニケーションできる機能です。

これら3つの機能は、日常的にLINEを利用しているユーザーにとってはなじみ深いもので理解しやすいことでしょう。

残り4つの機能は、LINE公式アカウントならではの機能となります。

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトークを開いたとき、画面の下側に大きく表示されるメニューのことです。

例えば、スーパーマーケットでリッチメニューを活用する場合、「今週のお買い得チラシ」、「当店のおすすめ」、「店舗情報」などのメニューを表示できますが、メニュー表示が大きいので、ユーザーとしてはメニューを選びやすいことがメリットとなります。

ショップカードとは、ポイントカードを発行できる機能です。多くのお店を利用するほどポイントカードが多くなりがちで、必要なポイントカードが探しにくくなってしまうことがあります。

その点、ショップカードの機能を利用すれば、スマートフォンの中にポイントカードの情報が入っているので、ポイントカードを探す手間が省けるだけでなく、紛失の心配もなくなります。

クーポン抽選機能とは、LINEで使用できるクーポンや抽選の画面を作成できるものです。LINE上でクーポンを発行したり、または抽選を行ったりすると、店舗としては来店客数が増えやすく、売上を伸ばしやすくするメリットがあります。

レポート機能とは、LINE公式アカウントの利用におけるさまざまな数値を確認できる機能です。友だちの数やクーポンの利用者数などが確認できるので、LINE公式アカウントを活用した販促活動をより効果的なものにできます。

LINE広告でターゲットを設定し、広告効果アップ

さらにLINE広告を利用して、広告の効果をより高めることが可能となります。

LINE広告とは、LINEに広告を配信するためのプラットフォームです。ターゲットを絞って広告の配信ができるほか、LINE NEWSやタイムラインなどLINEが提供しているさまざまなサービスに広告を配信することができます。

ターゲットを設定する方法としては、年齢、性別を選べるほか、都道府県単位で地域を設定することができます。

年齢を選ぶ場合、15歳から19歳までというように49歳まで5歳刻みとなっているほか、14歳以下と50歳以上があり、年齢層の上限と下限を選べます。

さらに、デジタル機器・家電、ファッション、ショッピング、美容・コスメなど18種類に分類された興味関心の項目の中からターゲットを選ぶことで、広告を配信する対象者を絞ることも可能です。

例えば、30代を中心として子育て世代の女性の来店客数を増やしたい場合、年齢層を25歳から39歳、性別を女性、地域を店舗がある都道府県、興味関心の項目はショッピングに設定する方法が考えられます。

LINE広告アカウントは、LINEビジネスIDを作成することでアカウントを開設することができます。

2.LINE公式アカウントを利用するメリット、注意点は?

スーパーマーケットでLINE公式アカウントを利用する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的なメリットのほか、LINE公式アカウントを利用する場合の注意点についてもみていくことにします。

QRコードに登録するだけで手軽

スーパーマーケットでLINE公式アカウントを利用するメリットは、ユーザーがスマートフォンにQRコードに読ませるだけで友だち登録ができる点です。これだけでスーパーマーケットからの情報がLINEに届きます。

スーパーマーケットの中には、専用のアプリを提供している場合もありますが、アプリを利用するためにはダウンロードする必要があり、それに加えて使い方を覚える必要があるため、ユーザーの中にはそれが面倒に感じてしまう人もいることでしょう。

その点、LINE公式アカウントはQRコードを読み取るだけなので、ユーザーとしては手軽に登録できるほか、店舗側としても使い方を説明する手間が省けるので業務の効率化につながります。

事例としてイオン吉川美南店では、店内のポスターやリーフレット、また、屋外の垂れ幕にQRコードを記載して友だち登録しやすいようにしています。

目につきやすい場所にQRコード付きのポスター等を掲示していますが、QRコードが目につきすぎることのないよう、適度な間隔をとりながらQRコードを配置する気配りもみられます。

新聞をとっていない層にもアプローチできる

また、LINE公式アカウントを活用することで、新聞の折り込みチラシが届かない層にもアプローチすることができます。

新聞の発行部数は年々減少傾向にありますが、特徴的なこととしては読者の年齢層が高くなっていることです。つまり、新聞に折り込みチラシを入れると、年齢の高い層にはアプローチできるものの、若い世代にはアプローチしにくい状態となっています。

より幅広い年齢層に対して広告効果を高めるなら、LINE公式アカウントを利用することが有効です。メッセージ配信の機能を利用することで画像データも添付できるので、メッセージにチラシ画像を配信することが可能となります。

ユーザーとしてのメリットは、スマホを見ながら手軽にチラシをチェックできることですが、店舗側のメリットとしては折り込みチラシよりも広告の費用対効果が期待しやすいことで、広告費用を抑えながら売上アップを図りやすくなります。

青森県でスーパーマーケットの「カブセンター」等を経営する紅屋商事では、新聞折り込みチラシの広告費削減のためにLINE公式アカウントを導入したところ、新聞折り込み費を削減できただけでなく、売上アップにもつながりました。

レポート機能で広告効果を一目でチェック

LINE公式アカウントならではの機能として「レポート機能」があります。

レポート機能とは、日々の友だちの追加数やメッセージの配信数、クリック数など、LINEアカウントの利用に対する数値を確認できる機能のことです。

新聞の折り込みチラシを配布している場合、配布数と売上高の関連性についてはおおよその見当はつけられても、その関連性に対する正確な数値を割り出すことは困難といえます。

その点、LINE公式アカウントのレポート機能を利用すれば広告効果を数値で追うことが簡単にできます。

例えば、LINE公式アカウントからユーザーに対してクーポンを発行した場合、クーポンの発行数とクーポンの使用回数が一目で確認することが可能です。

数値が明確に示されれば、クーポンの利用が高かった理由や思うほど利用されなかった理由を詳しく分析することができ、次回のクーポン配信ではその反省を踏まえて、より効果の高いクーポンを配信することが可能となるでしょう。

レポート機能を使用して広告配信の精度を高められることも、LINEアカウントを利用するメリットといえます。

配信頻度は週1回前後を目安に

LINE公式アカウントを運営するうえで気をつけたい点は、配信頻度に気を配ることです。

店舗側としては売上を可能な限り伸ばすためにも、顧客に対して広告やクーポンなどのおすすめ情報をこまめに配信したい、という気持ちがあるのではないでしょうか。

しかし、ユーザーの立場でみた場合、店舗からの配信が多すぎると、その配信自体がうっとうしいものに感じてしまうことがあり、ユーザーによってはブロックしてしまうことも考えられます。

そのようなことを防ぐためにも、配信頻度は週1回を目安として、配信の効果をみながら配信頻度を調整すると良いでしょう。

スーパーマーケットの場合、配信に適した曜日としては、火曜日、または土曜日となります。火曜日に配信する理由としては、週の中頃は売上が低下しやすいために、売上のてこ入れを図るためです。

また、土曜日に配信する理由としては、仕事が休みとなる人が多く、スーパーマーケットへの来店数アップが見込みやすいことがあげられます。

メッセージ配信を行う場合、メッセージは個人同士でのやりとりがメインであることを踏まえると、配信頻度は週1回よりも少なめにする方が適切です。また、タイムラインに投稿する場合は、週に1~3本程度でも差し支えありません。

そのほか気を配りたいこととしては、配信する時間帯です。例えば店舗が開店した直後であったり、夕方のタイムセール前に配信したりすることも効果的でしょう。

スーパーマーケットに買い物に行く目的が食事の準備であることを考えれば、午前10時前後、午後4時から5時前後に配信することで配信効果が見込めます。

まとめ

スーパーマーケットでLINE公式アカウントを運営することによって、ユーザーとしては手軽に登録できてお買い得情報などが定期的に配信されること、店舗側としては、効率的な集客と広告費の削減、そして売上アップが期待されます。

LINE公式アカウントを導入してユーザーの利便性を高めつつ、店舗運営の効率化を目指していきましょう。

(画像は写真ACより)

LINEで複数店舗の顧客管理も、
売上アップも。
オールインワンツール「COMSBI」

COMSBI」なら複数のLINEアカウントの一括管理が可能。
複数店舗を運営している企業の場合、1つのアカウントで店舗別のデータを管理でき、
顧客の購買行動や趣向情報を簡単に収集・分析することも可能です。

また、ポイント・クーポン利用履歴もデータ化、アクション履歴からのLINE配信など、
効率化とともに工数削減
も実現できます。

「COMSBI」についてもっと知る