LINE公式アカウントは、各種メッセージ配信機能や1to1のチャット機能のほかに、「クーポン」機能も備えています。このクーポン機能では、LINE上から使える電子クーポンを発行して、ユーザーに公開・配信することが可能です。
今回は、こちらのLINE公式アカウントのクーポン機能の概要とメリット・注意点をご紹介します。
目次
LINE公式アカウントの「クーポン」とは?
LINE公式アカウント(LINE公式)では「クーポン」機能から、ユーザー(友だち)が来店・商品購入時にLINE上で使える電子クーポンを発行できます。このクーポンは、紙のクーポンと同じように割引 / 無料 / プレゼント…etc.特典が用意できるほか、メッセージ配信やLINE VOOM等での配布も可能です。そのほか以下の機能も備えています。
- QRコードやURLでの配布にも対応
- ECサイト等オンラインでも利用可能
- 抽選式も選択可
- 友だちへの紹介に対しての報酬としても配布可
- ショップカードの報酬にも設定可
LINE公式のクーポンのメリット
まずは、LINE公式のクーポンを活用するメリットについて、5点ご紹介します。
ユーザーアクションを促進
LINE公式から獲得した友だちにクーポンを配ることで、再来店や購買等ユーザーアクションの促進効果が期待できます。
一般に、2〜3回の来店・購買歴がある顧客はそのままリピーターになる傾向にある、とされています。クーポンはこの2〜3回目の来店・購買を促せるのが魅力です。
また、LINE公式では当選時に特典が受け取れる「抽選クーポン」を発行して、自社ブランドへの想起・反応の促進も図れます。
※ユーザー側のトークリストでは、クーポン受信時に「クーポンが届きました」の表示がなされます。
新規友だち獲得に貢献
LINE公式のクーポンは、まだLINEでつながっていないユーザーに対しても以下のように、さまざまな形式で告知・配布が可能です。ユーザーがクーポンを獲得する際にはLINE公式の友だち追加が必須のため、新規友だち獲得の機会増加が期待できるでしょう。
- QRコード:店頭のポスターやPOPからその場で使えるクーポンを配れる
- URL:WebサイトやSNSから来店時に使えるクーポンを配れる
- 友だち紹介クーポン:他のユーザーに紹介した側にもクーポンを渡せる
- LINEサービスへの掲載:LINE公式のプロフィール等からクーポンを配れる
ブロック防止にも貢献
ユーザーはブロック中のLINE公式アカウントについて、各種メッセージ配信の受信・クーポンの獲得・クーポンの使用ができません。ユーザーにとって魅力のあるクーポンを定期的に配布することで、ブロックの防止効果も見込めます。
クーポン施策の分析の実現
LINE公式の分析画面では、クーポンを開封・使用したユーザーの数を確認できます。データに基づくクーポン施策の改善が図れるでしょう。
脱紙媒体によるコスト削減
紙のクーポンからLINE公式のクーポンへの移行で、印刷や管理にかかるコストを削減できます。また、LINEキャンパスから無料で使えるクーポン用のテンプレートが配布されていますので、場合によってはデザイン料の削減も期待できるでしょう。
LINE公式のクーポンの注意点
ここでは、LINE公式のクーポンを活用するうえでの注意点をお伝えします。
期限切れのクーポンは使用不可
LINE公式のクーポンは有効期間を過ぎると自動で使用できなくなります。この仕様により「期限間近のクーポンの誤配信」「あいさつメッセージ上のクーポンの期限切れ」等のトラブルが起こり得ます。
クーポンの削除は慎重に
クーポンは有効期間内でも任意のタイミングで終了・無効化ができます。ただし、以下の仕様については注意が必要です。
- クーポンの終了は取り消し不可
- 配信・公開済みのクーポンは、使用したメッセージ等の削除も必要
- クーポン終了後も、ユーザーが開封した分は残る
※配信済みのクーポンを終了する際には、トラブル防止の観点から、事前告知の実施をおすすめします。
友だち紹介クーポンの配り分けは不可
友だち紹介クーポンでは、紹介した側 / された側の両方で同じクーポンが配られる仕様となっています。「紹介した側 / された側でのクーポン内容の変更」ならびに「紹介人数別でのクーポン内容の変更」には非対応です。また、紹介した側 / された側の特定も行えません。
クーポン使用時の負担は運営持ち
LINE公式のクーポンで割引やプレゼントにかかる費用は、アカウント運営側が負担します。クーポン施策にかかる費用を抑えたい場合には、「抽選クーポン」の活用がおすすめです。
LINE公式のクーポンの活用シーン
LINE公式のクーポンは、多様な使い方が可能です。以下では、その活用シーンの一例をご紹介します。
- ショップカードと併用:スタンプカード方式でリピート率UPが狙える
- 客足が遠のく日に配布:雨天時や急なキャンセルがあった場合も売上の安定化が図れる
- 休眠顧客の掘り起こしに活用:来店歴のある顧客全員のリピーター化が図れる
- 誕生日クーポンの配布:顧客に寄り添う形で購買行動を促せる
- 団体客用クーポンの配布:「会計からの割引クーポン」で多人数での来店を促せる
- 団体客用クーポンの配布:「1人1回使える無料クーポン」で全員の友だち追加を促せる
まとめ
今回は、LINE公式で電子クーポンが発行できる「クーポン」機能についてご紹介しました。クーポン機能の仕様は、下記の7点に要約されます。
- 割引や無料化、プレゼント等の特典が設定可
- メッセージ配信やLINE VOOM等で配布が可能
- QRコードやURLでの配布にも対応
- ECサイト等オンラインでも利用可能
- 抽選式も選択可
- 友だちへの紹介に対しての報酬としても配布可
- ショップカードの報酬にも設定可