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【後編】LINE公式アカウントを生成AIで効率化 「LINE Bot MCP Server」の導入方法・使い方

2025年4月にLINEヤフーのGitHubで公開された「LINE Bot MCP Server」は、LINE公式アカウントと生成AIを繋ぐツールですこちらはClaude Desktop等の生成AIチャットに導入することで、プロンプトによる以下の半自動化を実現します。

今回はこのLINE Bot MCP Serverについて、前回に引き続き導入・使用方法をご紹介します。

LINE Bot MCP Serverの導入・使用方法

まずは、LINE Bot MCP Serverを導入して、LINE公式アカウントと生成AIチャットを連携させる方法を画像付きで紹介します。

※今回、LINE Bot MCP Serverの導入に使用する環境は以下のとおりです。

MCP動作環境の準備

LINE Bot MCP Serverの導入は、JSONファイルを通じて行います。したがって、導入に際してはあらかじめ、JSONファイル読み取り用の「Node.js」をインストールしておく必要があります。このNode.jsのインストールについては、各OSのコマンドラインインターフェース(CLI)から可能です。

今回は、macOSにおけるNode.jsのインストール方法をご紹介します。

まずはmacOSのCLI「ターミナル」を起動して、Node.jsを管理するための「Homebrew」を先にインストールします。ここで入力するコードは下記のとおりで、コード実行後にパスワードの入力が必要です。

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/bin/bash -c “$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)”

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続いては、下記のコードを実行してNode.jsもインストールします。

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brew install node

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LINE公式アカウントとの連携準備

続いて、生成AIチャット側にLINE Bot MCP Serverを導入する際必要な下記を準備します。

今回、それぞれの取得方法については解説を割愛します。それぞれ、以下の記事で詳しく解説しておりますので、そちらをご確認ください。

https://www.comsbi.com/blog/line-user-id/

Claude DesktopへのLINE Bot MCP Server導入

ここからは、生成AIチャットの「Claude Desktop」にLINE Bot MCP Serverを導入する手順をご紹介します。

まずは、Claude Desktopのダウンロード・アカウント作成・ログインを済ませます。こちらはClaude公式サイトから可能です。

次に、Claude Desktopの設定画面に移ります。macOSの場合、手順は下図のとおりです。

設定画面に移ったあとは、「開発者」の欄をクリックします。

開発者の画面では、「構成を編集」からMCPサーバーの追加・削除が可能です。こちらも選択します。

クリック後は、Claude Desktopのフォルダが自動で展開。ここから「claude_desktop_config.json」のJSONファイルを開きます。

続いて、開いたJSONファイルに下記をコピー&ペーストします。

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{

  “mcpServers”: {

    “line-bot”: {

      “command”: “npx”,

      “args”: [

        “@line/line-bot-mcp-server”

      ],

      “env”: {

        “CHANNEL_ACCESS_TOKEN” : “先述のアクセストークン”,

        “DESTINATION_USER_ID” : “先述のユーザーID”

      }

    }

  }

}

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最後に、編集内容を保存(command+S)してJSONファイルを閉じれば、LINE Bot MCP Serverの導入は完了です。

LINE Bot MCP Serverの試運転

ここでは試運転も兼ねて、Claude DesktopにおけるLINE Bot MCP Serverの使い方をご紹介します。

はじめに、Claude Desktopを起動してプロンプト入力欄下部・左から2番目の「検索とツール」をクリックします。すると以下のとおり、ツール一覧から「line-bot」が確認できます。横のスイッチが青色になっていれば、LINE Bot MCP Serverはいつでも使える状態です。

LINE Bot MCP Serverの使い方としてはまず、下記に関連するプロンプト(命令)を入力・送信します。

プロンプトを送信すると、回答生成が始まり、途中でLINE Bot MCP Serverが起動。ここでツール使用の許可を求める確認画面が表示されます。確認画面では、以下のいずれかが選択可能です。

LINE Bot MCP Serverの実力を検証

ここからは、LINE Bot MCP Serverの各機能を実際に使って検証します。

テキストメッセージ

まずは、LINE Bot MCP Serverを導入したClaude Desktopに、基本のテキストメッセージを生成・送信させてみました。使用したプロンプトは「LINEユーザーに秋のあいさつをテキストメッセージで生成・送信して」で、Claude Desktopによる回答は以下のとおりです。

回答後は即座に、JSONファイルで指定したユーザーID宛てにメッセージが送信されました。こちらの結果は以下のとおりです。

フレックスメッセージ

続いては、LINE Bot MCP Server × Claude Desktopによるフレックスメッセージの生成・送信も試します。はじめに、Claude Desktopとのやり取りは下記のようになりました。

そして、実際にLINEアプリへ送信されたフレックスメッセージは下記のとおりです。挿入画像の用意やデザインも含めて、高度に自動化できています。

ユーザー情報取得

今回は、JSONファイルに記入したデフォルトのユーザーIDを使って、LINE Bot MCP Serverによるユーザー情報の取得も試してみました。結果は下図のとおりです。

メッセージ通数確認

LINE Bot MCP Serverでは、LINE公式アカウントの各料金プランで割り当てられている月々のメッセージ通数の枠も確認できます。こちらを実際に試した結果は以下のとおりです。

リッチメニュー確認

最後に、LINE Bot MCP Serverによるリッチメニューの取得も試してみました。(下図)

まとめ

今回は、生成AIチャットからLINE公式アカウントの操作を半自動化できる「LINE Bot MCP Server」について、その導入・使用方法をご紹介しました。LINE Bot MCP Serverの導入は、CLIの操作やJSONファイルの編集が必要となりますが、比較的簡単に行えます。

また、COMSBIでもユーザー様向けのお問い合わせツールとして、AIチャットボット機能を試験導入中など、今後もAIを活用した各種機能を提供予定です。
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