LINE公式アカウントでは、無料・有料あわせて3つのプランが用意されています。基本機能自体は全プラン共通のため、無料プランでもいろいろなことができます。
今回は、そんなLINE公式アカウントのプランを解説し、最新の料金体系から無料プランでできること、料金の節約方法等をお伝えしていきます。
目次
「LINE公式アカウント」の料金プランについて
配信やポイント施策が行えるビジネス用の「LINE公式アカウント」は、無料プラン1種と有料プラン2種で計3種類の料金プランがあります。各プランでは下表のとおり、メッセージ配信の通数の上限が異なります。
コミュニケーションプラン |
ライトプラン |
スタンダードプラン |
|
---|---|---|---|
月額固定費 |
無料 |
5,000円 |
15,000円 |
無料メッセージ通数 |
200通 |
5,000通 |
30,000通 |
追加メッセージの可否・料金 |
不可 |
不可 |
〜3円/通 |
備考 |
【1通の基準】 【メッセージ通数にカウントされるもの】 【メッセージ通数にカウントされないもの】 |
参考資料:LINE公式アカウント 料金プラン
なお、各プランでの料金の支払い手段は原則クレジットカードのみですが、認証済アカウントに限り、請求書での支払いも選べます。そして支払いタイミング・料金の発生基準は下記の通りです。
- 各プランの月額固定費:月初前払い
- 追加メッセージ料金:月末締めの翌月10日ごろ後払い
- プラン変更:任意のタイミングで可能
- 月中のプランアップグレード:月中から費用増加
- 月中のプランダウングレード:次月から費用減少
※LINE公式アカウントのプラン・料金は2023年6月1日に改定を受けました。変更点は下記をご参照ください。
- 「フリープラン」から「コミュニケーションプラン」に名称変更
- 各プランでの無料メッセージ通数を削減
- ライトプランでの追加メッセージを廃止
LINE公式アカウントの有料オプションも紹介
LINE公式アカウントでは、2種の有料プランに加えて下記の有料オプションも用意されています。
- 追加メッセージ
- プレミアムID
まずは、配信時に役立つ「追加メッセージ」から、詳細を説明します。
追加メッセージ
スタンダードプラン限定の「追加メッセージ」では、無料メッセージ通数の上限・30,000通を超えて下記のメッセージ配信が可能です。
- 通常のメッセージ配信
- 絞り込み配信
- ステップ配信
この追加メッセージの際には、月額固定費と別に料金が発生します。追加メッセージの料金は従量課金制で、下表のとおり通数が増えれば増えるほど単価は安くなるという仕様です。
追加メッセージ配信数 |
単価 |
累計の配信単価(目安) |
---|---|---|
~50,000 |
3.0円 |
3.00円 |
50,001~100,000 |
2.8円 |
3.00~2.90円 |
100,001~200,000 |
2.6円 |
2.90~2.75円 |
200,001~300,000 |
2.4円 |
2.75~2.63円 |
300,001~400,000 |
2.2円 |
2.63~2.53円 |
400,001~500,000 |
2.0円 |
2.53~2.42円 |
500,001~600,000 |
1.9円 |
2.42~2.33円 |
600,001~700,000 |
1.8円 |
2.33~2.26円 |
700,001~800,000 |
1.7円 |
2.26~2.19円 |
800,001~900,000 |
1.6円 |
2.19~2.12円 |
900,001~1,000,000 |
1.5円 |
2.12~2.06円 |
1,000,001~3,000,000 |
1.4円 |
2.06~1.62円 |
3,000,001~5,000,000 |
1.3円 |
1.62~1.49円 |
5,000,001~7,000,000 |
1.2円 |
1.49~1.40円 |
7,000,001~10,000,000 |
1.1円 |
1.40~1.31円 |
追加メッセージはLINE公式アカウントで配信に注力したい方におすすめです。
プレミアムID
通常、LINE公式アカウント開設時に自動で発行されるアカウントIDは、英数字がランダムに羅列された「ベーシックID」です。
こちらに、追加の固定費を支払うと、下記仕様で任意の「プレミアムID」が取得できます。
ベーシックID |
プレミアムID |
|
---|---|---|
料金 |
0円 |
月額100円(税別)or年額1,200円(税別) |
フォーマット |
@+3桁数字+5桁英字(ランダム) |
@+下記仕様の指定文字列 ・@を除き4文字以上18字以内 |
内容 |
LINE公式アカウント開設時に自動発行 |
追加費用の支払いにより取得可 |
備考 |
― |
・重複するIDの取得は不可 |
参考資料:LINE公式アカウント 料金プラン
このプレミアムIDではアカウントやブランド、商品の名称とIDを一致させることが可能です。アカウント検索がしやすくなるほか、ブランドや商品について覚えてもらいやすくなる、等のメリットがあります。
LINE公式アカウントの無料プランでもできること
ここまでLINE公式アカウントの有料プラン・有料オプションについて解説してきました。
しかし、LINE公式アカウントの場合、無料プラン(コミュニケーションプラン)でも基本機能は変わらず、できることがたくさんあります。ここからは、LINE公式アカウントの無料プランでできることを7つみていきましょう。
各種メッセージ配信
LINE公式アカウントでは、無料プランでも下記の各種メッセージ配信が可能。獲得した顧客(友だち)に対して、プッシュ通知付きで宣伝・告知が行えます。
詳細 |
|
---|---|
通数制限ありの配信 |
・メッセージ配信:全友だち対象の配信 |
通数制限なしの配信 |
・応答メッセージ:一律 or KWに対しての自動応答 |
配信で利用できる媒体 |
・テキスト(吹き出し毎に500文字まで) |
ただし、無料プランの場合は基本のメッセージ配信が月200通までしか行えません。そして、通数節約のための絞り込み配信でも、一度に最低50通の枠消費が発生します。したがって、配信に力を入れたいのであれば、有料プランがおすすめです。
リッチメニュー
LINE公式アカウントではプランを問わず、「リッチメニュー」を作成・設置できます。こちらはトークルーム下部に表示するボタン式のメニューで、Webサイトや各種サービスへの動線が設定可能。メッセージ配信との併用で、通数の枠消費が抑えられそうです。
チャット
LINE公式アカウントの各プランにはメッセージ配信のほかに、トークルームを介した「チャット」機能も備わっています。こちらは相手側からメッセージを送ってくれた場合に限り、無料・通数無制限で1to1のコミュニケーションが図れるというもの。下記の便利機能も付いていて、無料プランでの配信をサポートしてくれます。
- タグ:ユーザーの管理が可能
- 定型文:よく送信する内容をテンプレートに設定可
- 応答時間&ステータスバー:ユーザーに応答状況が表示可
- LINEコール:ユーザー側からのみ、無料の音声orビデオ通話が発信可能
ただし注意点が一つあって、チャットの送りすぎはブロックにつながるためオススメできません。友だちからブロックされてしまうと、相手への配信が一切できなくなってしまいます。
ショップカード
LINEアプリ上で使える電子スタンプカード「ショップカード」も、LINE公式アカウントの全プランで発行・配布できます。
こちらではQRコードを介してスタンプの付与が可能。貯まったスタンプ数に応じて、インセンティブのクーポン(後述)まで用意ができます。
以上、ショップカードは脱・紙媒体やリピート施策にうってつけです。
クーポン
LINE公式アカウントの各プランでは、LINEアプリ上から使える割引・無料引換用の「クーポン」も無料で発行可。配布についても下記のとおり、様々な方法が選べます。
- メッセージ配信での無償配布
- リッチメニューでの無償配布
- ショップカードのインセンティブ
- アンケートのインセンティブ
- 抽選形式での配布
こちらも脱・紙媒体やリピート施策に最適です。
プロフィール
LINE公式アカウントではプランを問わず「プロフィール」が作成可能。下記の4項目について、任意で設定ができます。
- アカウント情報:名前・プロフィール画像…etc.
- 基本情報:紹介文・メニュー・営業時間…etc.
- ボタン:トーク + 投稿・クーポン・ショップカード…etc.
+ - パーツ(自由設定):アイテムリスト・お知らせ…etc.
ちなみにこのプロフィールは、友だち追加時やWebブラウザからのアクセス時に表示されます。「アカウントの顔」ともいえる重要な項目ですので、設定をおすすめします。
各種分析
LINE公式アカウントでは、無料プランでも配信状況やサービス利用状況等の「各種分析」が可能。ここまででご紹介した機能について、下記が把握できます。
- 友だち:追加数・ブロック数・追加経路
- 各種メッセージ配信:開封率・クリック率…etc.
- リッチメニュー:インプレッション・クリック率…etc.
- ショップカード:発行枚数・付与ポイント数…etc.
- クーポン:PV数・仕様数…etc.
- プロフィール:PV数・レビュー数…etc.
LINE公式アカウントの料金を節約する方法
LINE公式アカウントで30,000通を超えてメッセージ配信を行う場合、スタンダードプランの月額料金(15,000円)に加えて追加メッセージの料金も発生。場合によっては毎月10万円以上のコストがかかることになります。
そんな月々の配信料金を抑える方法としては、下記が挙げられます。
- 追加メッセージ数の上限目安設定:上限を超えての配信・料金発生を防いでくれる(追加メッセージ利用時に必須)
- 絞り込み配信:配信毎の枠消費を50通にまで抑えられる
- チャット:使いすぎは厳禁だが、無料でコミュニケーションが図れる
- リッチメニュー:枠消費なしで宣伝・告知ができる
配信以外の機能も駆使して、効率よくLINEマーケを進めましょう。
まとめ
今回はLINE公式アカウントのプランについてご紹介しました。
LINE公式アカウントでは、無料1種&有料2種の計3種のプランが選択可能で、それぞれ、メッセージ通数の上限が異なっていました。
ただ、それ以外の基本機能は無料・有料ともにおおむね一緒で、無料プランでも下記のようなことを実施できます。
- 各種メッセージ配信
- リッチメニュー
- チャット
- ショップカード
- クーポン
- プロフィール
- 各種分析
「これからLINE公式アカウントを使ってみたい!」とお考えの方はぜひ、自社の「やってみたいこと」に合わせてプラン選択してみてくださいね。