学校、塾など教育業界では、少子化によって従来の集客・連絡手段が通用しづらくなってきています。
その打開策の1つとして「LINE」の活用が挙げられます。LINEなら従来の集客・連絡手段を代替できるほか、それぞれのユーザーにマッチした情報配信も可能です。
今回は「教育業界におけるLINE活用」と銘打って、導入時のメリットや便利機能について解説していきます。
目次
学校、塾…etc.教育業界でもLINEは活躍!
教育業界でも、少子化・コロナ禍・働き方改革にともなって、DX(デジタルトランスフォーメーション)が求められてきています。学校や塾で主流だった「紙媒体での集客」や「電話による連絡」は、限界を迎えつつあるからです。
LINEは、導入するだけで
- 集客手段
- 顧客との連絡手段
- 各種コンテンツ・サービスの提供の場
などをカバーできます。企業も顧客も納得する形で、DXが進められます。まずは次項にて、そのメリットをみていきましょう。
教育業界でLINEを活用する意義・メリット
ここからは、教育業界でLINE(LINE公式アカウント)を活用する意義・メリットについて、詳しく解説していきます。
国内人口の約8割がアクセス可
国内人口の約8割、9,600万人超が日常的に利用しているLINEであれば、メール・電話からの移行がスムーズです。
とくに、教育業界の主な顧客層「10代の生徒」と「30〜50代の保護者」における利用率は
のように大半の人が利用している状況です。加えて「端末と電話番号だけで登録可」「機種変更時はアカウントの引き継ぎが可能」という仕様のため、メール・電話を使っていた層でも抵抗なくLINEに移行できます。
メール・電話を超える利便性
LINEは、従来のメール・電話に+αの利便性・機能をもっています。具体的には
- 任意のタイミングで、メッセージの確認・返信ができる
- プッシュ通知や未読バッジがあるため、メッセージ到達率に優れる
- チャットの履歴が残るので、会話内容を忘れない
- 学年・クラス・専攻など対象者を絞った一斉配信ができる
- 自動対応が設定できる
- 複数の講師で同一アカウントが管理できる
- 「リサーチ」機能でアンケートが取れる
- 顧客→企業限定で、無料の電話機能が使える
- WindowsでもMacでも管理ができる
など、企業・顧客の双方にストレスフリーな連絡手段となっています。
ファーストコンタクトからCVまでの動線確保
LINEは、教育業界の集客においても効果を発揮します。
まず教育業界のカスタマージャーニーですが、
- HP、LP(ランディングページ)や比較サイトに訪れる
- ページ離脱後、他校・同業他社との比較を行う
- オープンキャンパスや体験授業を申し込む
- 受講後、他校・同業他社との比較を行う
- 入学・入塾を決定する(CV)
のような流れが多いのではないでしょうか。この際、比較の段階(2と4)で、見込み客の離脱が想定されます。
LINEであれば見込み客を離さない施策も可能です。まず、LP・比較サイトでは
- ポップアップ表示によるLINE公式アカウントのアピール
- バナー・文章による「友だち登録特典」の告知
のようにLINEへの誘導ができます。続いて登録後のLINE公式アカウントのトークルームからも
- リッチメニューへのオープンキャンパス・体験申し込みボタンの設置
- 自校・自社の授業・サービスについての紹介
- 学校紹介等、その他コンテンツの配信
といったCVへの誘導が可能です。ファーストコンタクトからCVまでの動線が確保できます。
1to1でのサポートが可能
LINEは、入学・入塾後のサポートでも活用可能です。具体的には
- チャットでの質疑応答
- リッチメニューへの問い合わせリンク設置
- 学年・受講クラスに合わせた配信
のように生徒と保護者のユーザー体験を高めてくれます。
また、季節講習・オンライン授業の紹介(クロスセル)もできる、という企業側にとってのメリットも見逃せません。
配信以外の便利機能多数
LINE公式アカウントには、配信以外の便利な機能も多数備わっています。
- ステータスバー:顧客に対応の待ち時間が示せる
- QRコード:読み取ってもらうだけで友だち追加ができる
- LINEコール:顧客から企業へ無料通話ができる
- 通話リクエスト:顧客にLINEコールが提案できる
- 転送:LINEコールを固定電話から受信できる(有料プラン限定)
のようにマルチな機能をオールインワンで利用できます。
教育業界で便利な「LINE公式アカウント」の配信機能
ここからは、学校、塾…etc.教育業界での活用に適した、LINE公式アカウントの配信機能を紹介します。今回ピックアップしたのは
- メッセージ配信
- ステップ配信
- 絞り込み配信
- 応答メッセージ
- リッチメニュー
- LINEチャット
- リサーチ
以上7機能です。まずは基本の「メッセージ配信」からみていきましょう。
メッセージ配信
LINE公式アカウントの「メッセージ配信」機能なら、複数の顧客に向けてコンテンツの一括送信が可能です。基本的には、ユーザー間でのやり取り同様、
- テキスト
- 写真
- 動画
- スタンプ
- 音声(ボイスメッセージ)
が配信できます。さらにLINE公式アカウントでは、
- リッチメッセージ:テキスト入りの画像
- カードタイプメッセージ:スライダー式のメッセージ
- リッチビデオメッセージ:自動再生式の動画+視聴後のアクションボタン
といったメッセージの送信もできます。リッチメッセージでWebチラシを送ったり、リッチビデオメッセージで体験授業をプレゼントしたりといった活用が可能です。
ステップ配信
LINE公式アカウントでは、友だち追加後のユーザーに対して任意の期間・条件に沿って自動配信を行う「ステップ配信」が利用できます。設定はフローチャート式で
- 配信の開始条件:友だち追加 or その他アクションが選択可
- 配信間の待ち時間:1〜30日の間で設定可
- 配信の条件分岐:性別 / 年齢 / 地域 / アクション…etc.が任意で設定可
を選ぶだけでOKです!資料ダウンロードや体験授業申し込みのオファーで威力を発揮してくれるでしょう。
絞り込み配信
LINE公式アカウントには、特定のユーザー層にだけメッセージを送る「絞り込み配信」の機能も備わっています。
下記条件での絞り込みが可能です。
- 属性:性別 / 年齢 / 地域 / 友だち期間…etc.
- タグ:手動設定による分類(学年・受講クラス…etc.)
- オーディエンス:ユーザーがとったアクションの種類
(メッセージクリック / 友だち追加経路 / LINEからの予約…etc.)
ユーザー側には自分に関係したメッセージのみが届くので、ブロックされづらくなると言えるでしょう。
応答メッセージ
LINE公式アカウントの「応答メッセージ」機能なら、休校・休講日でも顧客への自動対応が可能です。ユーザーからのメッセージを受信した際には、事前に設定しておいたメッセージを下記の条件で返すことができます。
- 一律応答:受信内容にかかわらず同じメッセージを返す
- キーワード応答:設定KWの受信時のみ、所定のメッセージを返す
あらかじめ質問頻度の高い内容について、応答メッセージを用意しておくのがおすすめです。
リッチメニュー
LINE公式アカウントのトークルームでは、画面下部に「リッチメニュー」が表示されます。
このリッチメニューは、Webサイトのリンクボタンにあたるもので
- 会員証
- 問い合わせリンク
- 体験授業・季節講習の申し込みリンク
- その他コンテンツへのリンク
などを設定可能です。絞り込み配信同様、ユーザー層に合わせての出し分けもできます。
LINEチャット
LINE公式アカウントでも「LINEチャット」が利用可能。顧客と1to1でのコミュニケーションが図れます。
- 欠席・遅刻の連絡
- プリント写真送信による課題の提出
- 問題やテスト結果の解説
- クラス分けや季節講習の説明
- 進路相談
- オープンキャンパスに関しての問い合わせ
などに活用可能です。ちなみにLINE公式アカウントにおけるLINEチャットの仕様は
- 未読のまま受信が閲覧できる:休業日や他の管理者への引き継ぎ時に便利
- 履歴が残る:問い合わせ内容の漏れやミスが軽減可、確認も容易
以上のとおりで、ユーザー間のチャットルームと同等です。
リサーチ
LINE公式アカウントには、顧客向けのアンケートを実施できる「リサーチ」機能も搭載されています。
この「リサーチ」機能では
- 顧客の属性についての質問(選択肢形式)
- 自由記述形式での質問
- 選択肢形式での質問(複数選択も指定可)
を含むアンケートが作成可能です。お礼のメッセージやクーポンを含む回答後の「サンクスページ」と併せて、配信ができます。
まとめ
今回は「教育業界でもLINEの活用をおすすめする理由」をお届けしました。学校や塾の場合、LINE(LINE公式アカウント)を活用する意義・メリットは
- 国内人口の約8割がアクセス可
- 電話を超える利便性
- ファーストコンタクトからCVまでの動線確保
- 1to1でのサポートが可能
- 無料も可の料金・プラン設定
- 配信以外の便利機能多数
以上のとおり。LINE公式アカウント単体でも、絞り込み配信や自動返信、アンケートが可能でした。
加えて、弊社・株式会社ソニックムーブのLINEマーケ用SaaS「COMSBI」であれば
- 複数校舎・クラスのアカウント一括管理
- 多彩なセグメント抽出
- クーポン機能を用いた時間別の相談会
- 複数のリッチメニューの切り替え(タブ型のリッチメニュー)
など+αの機能も提供可能です。教育業界でLINE導入・活用をご検討のお客様はぜひ一度、お気軽にご相談ください。