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医薬品のほか、生活必需品も充実のドラッグストア
ドラッグストアでは医薬品を販売しているほか、食品や日用品も豊富に取り扱っていることから、ドラッグストアで買い物をする人は多いのではないでしょうか。
都市部の店舗では若い世代の利用が増えていますが、その世代はLINEを日常的に使用しています。ドラッグストアでLINE公式アカウントを導入することで売上アップが期待できます。
若い年齢層の来店数アップにはLINEが有効
九州・沖縄の各県と山口県、東京都でドラッグストア事業を展開する大手ドラッグストアチェーンの「ドラッグイレブン」は、ユーザーの利便性向上と来店客数の増加を図るために「LINE」を活用しています。
同社ではこれまで、販促の手段として新聞折込チラシを活用してきました。
しかしながら、新聞を定期購読しているのは年齢層の高い世代が中心であること、そして、駅周辺などに立地する都市型店舗は若い年齢層の来客数が多いことから、折込チラシによる販促効果が見込みにくい状態となりました。
そのような状態を打開するために同社が導入したのが「LINE」です。
LINEを導入するメリットとしては、アクティブユーザー数が多く、若い世代の間でも広く利用されていることがあげられます。
LINE株式会社が2020年1月に発表した「2019年12月期第4四半期 決算補足説明資料」によると、2019年12月時点における日本国内のアクティブユーザー数は約8300万人です。
参考:LINE株式会社
2019年12月期第4四半期 決算補足説明資料
https://scdn.line-apps.com/
販促活動においてLINE公式アカウントを活用することで、新聞の折込チラシだけではアプローチできなかった若い世代に向けての広告配信が可能となります。
このことから、販促においてLINE公式アカウントを活用することは、若い世代を中心とした新規の顧客を増やし、既存の顧客をリピーターとする観点からも有効な手段といえるのです。
キャラクターマーケティングを活用して販促効果アップ
LINE公式アカウントの販促効果をより一層高める方法に「キャラクターマーケティング」があります。
キャラクターマーケティングとは、企業をPRするための公式キャラクターを活用してマーケティング活動を行うことです。
マーケティングにおいてキャラクターを活用するメリットとしては、ユーザーが親しみやすいと感じ、企業のファンになりやすいことがあげられます。
企業の公式キャラクターはかわいらしい雰囲気を持っていることが多いですが、それによってLINEのユーザーを引きつける効果が期待でき、ドラッグストアの利用増につながることが見込めます。
ドラッグイレブンの公式キャラクターは「ドラビット」で、「ドラッグ」と「ラビット」を組み合わせた名前です。かわいらしいウサギのキャラクターで、耳は店舗名の「ドラッグ『イレブン』」にちなんで「11」の形をしています。
また、ドラビットは赤いエプロンをしており、エプロンの真ん中には「11」の数字が書いてあります。
同社では、LINE公式アカウントを都市型店舗から先行導入し、2019年5月に全店で導入しましたが、LINE公式アカウントの友だち獲得数は、2019年10月の時点で18万人を超えており、速いペースで友だち登録者数が増えていることが分かります。
企業のファンを増やすためには、LINE公式アカウントに公式キャラクターを活用し、親しみやすい雰囲気を感じさせることが有効といえます。
LINE公式アカウント×LINE Payで相乗効果がねらえる
また、店舗への来店効果を高めるためには、決済方法として「LINE Pay」を導入することも有効です。
LINE Payとは、LINE株式会社が提供している決済サービスで、LINE Payの加盟店であればキャッシュレスで支払いができるほか、LINEのユーザー間で送金したり、ユーザー同士で割り勘をしたりすることもできます。
LINE公式アカウントを導入している店舗でLINE Payを利用するメリットは、LINE Payを新たにダウンロードする必要がなく、チャージをするだけで店舗での支払いが可能となる点です。
LINE Pay以外の他のQRコード決済を利用して支払おうとする場合、スマートフォンにそのアプリがダウンロードされていなければダウンロードをする手間が生じてしまいます。
その点、LINE公式アカウントに友だち登録しているユーザーなら、LINEのアプリをすでにダウンロードしているため、すぐにLINE Payを利用することができます。
また、日頃からLINE Payを使用しているユーザーで、これまで店舗のLINE公式アカウントに友だち登録していない場合、ユーザーは日頃からLINEを使いこなしていることもあり、店舗のLINE公式アカウントの登録をスムーズに行えることでしょう。
ドラッグストアにおいて、LINE公式アカウントとLINE Payのように、LINEが提供しているサービスを連携しておくと、公式アカウントの友だち登録者数が増える効果が期待できるほか、LINE Payを使用した支払いが増えることが見込めます。
売上は「客数×客単価」で構成されることから、友だち登録者数を増やすことで客数の増加が見込むことができ、LINE Payでの支払いが増えれば客単価の増加が見込めることから、相乗効果によって店舗の売上増が期待できます。
クーポンを活用して来店しやすい仕組みをつくろう
そのほか、店舗への来店効果を高める方法としては「クーポン」の活用があります。
店舗でLINE公式アカウントを導入している場合、「クーポン機能」を活用してデジタルクーポンを発行できます。デジタルクーポンとは、スマートフォンの画面上に表示されるクーポンのことで、クーポンに表示された画面を店舗で見せることによって商品やサービスの割引を受けられます。
LINEクーポンは、「全体公開」や「友だちのみ公開」のように、クーポンを公開する範囲を設定できます。
クーポンの公開範囲を「全体公開」として、より多くのユーザーに利用してもらうこともできるほか、クーポンの公開範囲を「友だちのみ」に設定することで「友だち限定のクーポン」というように、クーポンの希少性を高めてお得感を出すことも可能になります。
また、LINE公式アカウントで「友だち登録をした人限定でもれなくクーポンをプレゼント!」という告知をしておけば、友だち登録者の増加も期待できることでしょう。
さらに、LINE Payとクーポンを組み合わせることで販促効果を高める方法もあります。
例えば、LINE公式アカウントで「LINE Pay払い限定! 税込み1000円以上ご購入の方に、もれなく100円割引クーポンプレゼント」というキャンペーンを行うとしましょう。
それによって、LINE Payを利用した支払いが増える効果が見込めること、そして、ユーザーがクーポンを使おうとして来店効果も高まることから、店舗の売上アップが図りやすくなります。
まとめ
LINE公式アカウントはスーパーなどの小売店で導入する事例が増えていますが、ドラッグストアにおいてもLINE公式アカウントを導入することで売上アップの効果が十分に期待できます。
LINEは多くの世代が日常的に使用しており、なじみやすいツールであることが特徴的です。LINE公式アカウントでお得なセールやお買い得クーポンを配信しながら、ユーザーが来店しやすい仕組み作りを行っていきましょう。
(画像はUnsplashより)