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開設に至る背景とは
7月27日、一般社団法人 全国心理業連合会は、7月27日(月)~8月9日(日)において、無料LINE相談窓口「SNS誹謗中傷等の心のケア相談」を開設します。
一般財団法人 全国SNSカウンセリング協議会のもと、インターネットでの誹謗中傷から、精神的ダメージを受けた方を対象としています。
近年、法務省の「人権侵犯事件」の状況によると、インターネットに関する事件数が約2000件あり、平成29年に次き過去2番目だったといいます。
そして、SNSを中心にインターネットにおいて、名誉毀損や誹謗中傷を意図する匿名の書き込みは年々増加。総務省の「インターネット違法・有害情報相談センター」の相談件数は、令和元年度では約5200件で、平成22年度の約4倍だそうです。
「心のケア」を考える
自殺防止対策事業において、チャット形式で新型コロナウイルス感染症の影響による心の相談を受けていました。
その結果、エッセンシャルワーカーやその家族、感染者、濃厚接触者などが、誤解や偏見から差別的な言動で精神的ダメージを受けている件数が多くあったといいます。
また、インターネットでの誹謗中傷があった女性の急死が報道され、国や政府は、各種においてガイドラインの変更検討がなされており、精神的ダメージを受ける人への「心のケア」が必要であると伝えています。
話を聴くプロが対応
相談相手は、「話を聴くプロ」という愛称があるプロフェッショナル心理カウンセラーです。丁寧に相談者の心の声に寄り添い、受け止め、対話を通じて心のケアを行い対応するそうです。
そして、具体的に何が起こっているか整理し、相談者の意向に沿う方向で対応方法を考えるといいます。また、人権侵害や法律に関するなどについては、専門の相談窓口に案内していくとあります。
これまでにSNS相談を行った相談者からは、7~8割以上の満足を得られたというアンケート結果が出ています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
PR TIMES
https://prtimes.jp/
COMSBIスタッフの一言コメント
LINEは日常的なコミュニケーション手段として定着しているため、他のチャットサービスやメールよりも会話のキャッチボールが活発になる傾向があります。
普段友人や家族と会話するのと同じような感覚で心理カウンセラーに悩みを相談できるので、ユーザーの心理的ハードルも低くなるのではないでしょうか。
SNSを「匿名で誹謗中傷するツール」ではなく、本サービスのような人々の心を支えるツールとして活用されていくことを願います。