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大多数のLINEユーザーに配信して広告効果がアップ!
LINEの画面上に表示される「LINE広告」は、LINEのさまざまなサービスにて配信されるようになりました。
LINE広告が配信されているLINEのサービスとしては、LINEショッピング、LINEウォレット、LINEチラシがあります。
LINEの媒体資料によると、2020年3月時点におけるLINEの国内の月間利用者数は8400万人に達しています。そのため、LINE広告の効果は十分に期待できますが、LINEのさまざまなサービスにもLINE広告が配信されることによって、さらなる広告効果が見込めます。

LINEショッピングで広告配信 女性ユーザーにアプローチ
LINEアプリから買い物ができるショッピングサイト「LINEショッピング」で広告の配信を行うことができます。そのメリットは、女性ユーザーに対してアプローチしやすくなることです。
LINEショッピングには、LINE株式会社(以下、LINE社)の審査によって認められた約250のショップが登録しています。取り扱う商品のジャンルはファッション、スポーツ、インテリア、家電、コスメなどで多種多様で、商品の取り扱い点数は1億点以上です。
LINEショッピングの検索窓に買いたい商品を入力すると、各ショップに登録されている商品が画面上に並びます。商品の質の高さを重視したり、できる限りお手頃な価格の商品を選んだりと、それぞれの商品を比べながらお気に入りのものを選ぶことができます。
LINE社の調べによると、LINEショッピングの会員数は2019年7月時点で2800万人を超えており、そのうち70%が女性ユーザーで占められています。また、女性ユーザーは20代と30代が特に多いことが特徴です。
流行に敏感で時代を先取りするのは20代、30代ですが、その世代に対して最新の商品や話題の商品を広告で紹介することで、広告商品の売上アップが見込みやすくなります。
参考:LINE プレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2895
セルフサーブ機能で広告配信がより手軽に
LINE社では運用型の広告配信プラットフォームである「LINE Ads Platform」のサービスを提供しています。2019年11月からは広告配信プラットフォームの新たな機能として「セルフサーブ機能」の提供が開始されました。
セルフサーブ機能について簡単に説明すると、広告配信を手軽に行える機能のことです。
セルフサーブ機能が提供される前の時点で広告を配信する場合、代理店を経由したうえで広告を配信するためのアカウントを開設する必要があり、それに加えて各種の手続きも必要でした。
そのため、広告運用に関してある程度の知識や経験がなければ広告配信が難しく感じられたことがネックとなっていました。
特に、中小企業や小規模の小売店などにとっては、広告配信のハードルが高い状況でした。
セルフサーブ機能の提供により、アカウントの開設から支払いまで一連の手続きがオンライン上で済ませられるようになったため、広告運用の経験がない企業も「LINE Ads Platform」での広告配信が簡単に行えるようになりました。
また、LINEは利用者数の多さが特徴です。LINEの媒体資料によると、2020年3月時点の国内の月間利用者数は8400万人、2019年12月末時点の国内の月間アクティブ率は86%に達しています。
LINEは大多数のユーザーに利用されていることもあり、LINE社は膨大ともいえるユーザーデータを保有しています。
LINE Ads Platformを利用することにより、広告の配信者はLINE社が蓄積してきたユーザーデータを活用できるため、より精度の高いターゲティングが可能となります。
ユーザーの年齢層、性別、地域、興味や関心などのみなし属性にWebの閲覧履歴を組み合わせることにより、適切なユーザーに対して広告を配信できるため、広告効果をより一層高めることができます。
参考:LINE プレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2975
「ウォレットタブ」で広告配信が可能に
2020年2月からは、LINE広告が「ウォレットタブ」で表示されるようになりました。
ウォレットタブとは、LINEを通じてお金をやりとりするための機能です。
ウォレットタブで利用できる主力のサービスとしては、送金・決済サービスの「LINE Pay」があります。
そのほかにもポイントサービスの「LINEポイント」、家計や資産を管理する「LINE家計簿」、証券投資を行える「LINE証券」、仮想通貨取引を行える「BITMAX」などがあり、LINEウォレットを利用すればお金に関連する一通りのサービスを受けられます。
LINEウォレットの利用者数は2020年2月時点で5600万人に達しており、日頃から多くのユーザーに利用されるサービスに成長しました。
ウォレットの利用は日常的なものとなりましたが、ウォレットタブに広告が掲載されることによって、広告がより多くのユーザーの目に留まることになります。
現在はキャッシュレス化が進行しており、財布を持たずにスマートフォンのみで決済を済ませることも増えました。キャッシュレス化が普及している今こそLINEウォレットの広告効果は十分に期待できます。
参考:LINE プレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3082
LINEチラシでも広告配信が開始
さらに、2020年6月からはLINEチラシにも広告が配信されるようになりました。
LINEチラシとは、地域内のスーパーやドラッグストアなど、小売店のチラシをLINEで見ることができるサービスです。
特売情報が載っているチラシは新聞に折り込まれることが一般的ですが、最近では若い世代を中心として新聞離れが進んでおり、新聞折込チラシを見る年齢層が中高年世代に偏る形となっています。
一方で、若い世代はスマートフォンを多く利用していますが、小売店としては、スマートフォンでチラシを見ることができるようにすることで、新聞折込チラシの配布数の減少をカバーできることができます。
このような背景から誕生したサービスが「LINEチラシ」です。
これまでは、スーパーやドラッグストアなどのチラシの配信がメインでしたが、2020年3月からは家電量販店など13の業種が新たに追加されました。LINE社の調べによると、2020年4月時点における店舗ページの閲覧ユーザー数は前月比で2.9倍以上に増加しました。
ユーザーがスマートフォンで特売チラシを見ることができれば、店舗としては競合する他社との差別化につなげられます。
チラシ配信を行える業種が増えたこともあり、ユーザーがLINEチラシを利用する機会が増えると見込まれます。それによって、LINEチラシに掲載されたLINE広告の効果は今後ますます高まっていくことが予想されます。
参考:LINE プレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3247
まとめ
広告の配信効果を高めるためには、広告の露出度を高めることも大切ですが、そのほかにも、ターゲットを絞って広告を配信することも重要なポイントです。
LINEの月間利用者数は8400万人に達していること、また、LINEウォレットの利用者数は5600万人であることから、露出度を高めるという点からみると、LINE広告の活用は有効といえます。
また、LINEは利用者数が多いため、ユーザーデータを収集することが容易であり、データを活用することで細やかなターゲティングにも対応できます。
多くのユーザーにアプローチでき、なおかつターゲットとなるユーザーを絞って配信できることが、LINE広告の強みといえるのではないでしょうか。
(画像はUnsplashより)